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クラブ・アメリカとチーバス。強豪クラブのイベントが話題に

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footballista

文 池田敏明  クラブ・アメリカとチーバスと言えば、メキシコで“ビッグ4”を形成する強豪クラブ(他の2つはクルス・アスルとプーマス)だ。そんな両雄がこの3月に実施したイベントが、メキシコ国内で話題になっている。

代役は息子、立ち位置は最前列

 クラブ・アメリカは3月13日、2020シーズン後期リーグに向けてのオフィシャルフォトを撮影した。本拠地エスタディオ・アステカをバックに、サンティアゴ・バニョス会長やミゲル・エレーラ監督、男女のトップチームをはじめ、全チームスタッフが1枚の写真に納まった。  ただ1人、チリ代表FWニコラス・カスティージョだけはこの撮影に参加できなかった。彼は今年1月、右足太腿を手術した際に血栓症を発症。一時は集中治療室に入るほどの状況で、現在は回復しリハビリに励んでいるものの、復帰までには1年ほどかかるとされている。  クラブ・アメリカはそんなカスティージョへのサポート姿勢をこの写真で強く示した。カスティージョの代わりに、彼の息子であるアグスティン君が撮影に参加したのである。アグスティン君の立ち位置は最前列中央、バニョス会長の前という“特等席”。父親のユニフォームを前後逆に着用し、背番号15と「CASTILLO」の名前が見えるように写っている。  カスティージョは自身のインスタグラムで「クラブ・アメリカの素晴らしい振る舞いに感謝する。クラブは私の存在を示してくれた。そこに戻り、チームメートたち、クラブの仲間たちと一緒に過ごしたい気持ちが強くなった。みんなが恋しい。すぐに会おう。ありがとう」と謝意を述べている。カスティージョの1日も早い復帰を願うばかりである。

男女混合マッチで国際女性デーをPR

 遡ること数日、チーバスは本拠地エスタディオ・アクロンで3月8日の「国際女性デー」を記念するイベントを実施した。男女のトップチームが混生チームを結成し、“ミックスドマッチ”が行われたのである。  観客は数百名程度だったそうだが、赤シャツチームvs紫ビブスチームに分かれて前半25分、後半20分の変則マッチを行った。試合は開始5分、男子チームで10番を背負うエドゥアルド・ロペスのヒールパスから女子チームの点取り屋ジャシナ・バリエントスがボレーシュートを叩き込んで先制。10分には赤シャツチームが19歳の有望株セバスティアン・マルティネスのゴールで同点に追いつく。  マルティネスは後半開始早々、左からの折り返しを流し込んで勝ち越しゴールも奪った。クロスを上げたのは女子チームの左SBマリア・サンチェスで、ヘスス・モリーナからサンチェスへの鋭いスルーパス、ゴール前でニアサイドに走り込んでマルティネスへのスペースを作ったグアダルーペ・ベラスケスの動きも含め、男女の選手たちによる巧みなコンビネーションで奪ったゴールだった。  女子選手が男子選手を股抜きするシーン、体を張ってボールキープするシーンなどもあり、両チームともテクニカルにパスを繋ぐスタイルを披露し大いに楽しませてくれた。男子チームで11番を背負うイサーク・ブリスエラも「楽しい経験だった」と語り、「男女の格差について考えるきっかけになったと思う。男女は平等に扱われるべきであり、不当な扱いがなされていることを認識しなければならない」と、この試合の意義を語った。  日本でも、JFAが2020年から3月8日を「女子サッカーデー」に認定している。新形コロナウイルス流行の影響で今年、予定されていた関連イベントはほとんど中止になってしまったが、男女のチームを抱えるJクラブ、同じホームタウンを持つJクラブとなでしこクラブなどは来年以降、同じようなイベントを開催してはどうだろうか。

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