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関西の高校野球界も騒然。和歌山の 152キロ右腕は来年ドラフトの目玉か

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◆山本昌が高校生ドラフト候補の9投手を診断>>  ただの1年生じゃない──市和歌山の小園健太を見てそう思ったのは、昨年夏の和歌山大会のピッチングを見た時だ。初戦の日高中津戦の8回から登板し、2イニングを無安打、1奪三振で試合を締めた。 【写真】美貌に釘付け! プロ野球球団のチアリーダー  身長185センチと恵まれた体格から、すでに最速147キロの速球を投げ込んでいたが、なにより印象的だったのがマウンドでの佇まいだ。ポーカーフェイスで淡々と投げ込む姿は、1年生とは思えない雰囲気を醸し出していた。  だが、秋の大会はほとんどマウンドに上がることなく、野手として出場していた。聞くと、フォームが安定せず調子を落とし、打者に専念したという。  冬場は体幹トレーニングに時間を費やし、最良のフォームを求めた。例年なら冬場の努力の成果を見ることができるのが春季大会。だが、その機会はコロナ禍によって奪われた。  半田真一監督は「例年なら3年生だけでなく、2年生も春に経験を積んで、秋につなげる。その機会がない今年は本当に苦しかった」と胸の内を明かす。  5月半ばまで休校措置が取られ、その間は自主練習がメインだったが、小園は黙々とトレーニングをこなした。6月になると練習試合が徐々に始まり、約1年ぶりの実戦マウンドに立った。  そんななか、独自大会前の7月上旬、大阪桐蔭との練習試合で自己最速となる152キロをマーク。もともと注目度は高かったとはいえ2年生右腕が150キロ超えをしたことで、関西の高校野球界は騒然となった。それでも本人はいたって冷静だ。 「正直、自分でもビックリしました。自分より格上の相手のほうが燃えるし、力以上のものが出ることがあるので、(152キロは)その結果だったと思います」  小園はその体格や投げっぷりから速球派と見られがちだが、スピードにそこまで大きなこだわりはないという。

「練習試合で久々に実戦マウンドに立ってからは、冬場に積み上げてきた体の使い方を1カ月くらいかけて戻すことに集中していたんです。一番意識するのはコントロールです。体の使い方がしっかりすれば自然とコントロールはよくなるので、柔軟性や動きをチェックしながら投げていました。だから、練習試合が始まった頃はスピードが上がらなかったんです」  だが、実戦を積み重ねるごとに自分の"形"が体にインプットされていった。6月下旬の報徳学園との練習試合では、バッターの反応を見ながら投げられるようになり、徐々に手応えをつかんでいった。  夏の独自大会は3年生がメインで戦ったため小園の登板機会は限られたが、3回戦の智弁和歌山戦は背番号18をつけてベンチ入り。2回から2番手で登板した小園は、多少の力みは見られたが4イニングを投げて2安打無失点。この日の最速は144キロだったが、智弁和歌山の強力打線相手に堂々のピッチングを披露した。 「智弁和歌山戦はコントロールがよかったと思います。自信があるのは変化球のコントロール。とくにカットボールは自信があります。スプリットっぽく落ちるツーシームも使いますが、智弁和歌山戦はその球が有効だったと思います」 ◆巨人がドラフト1位で狙うスラッガーの正体>>  夏以降、小園は新たなテーマに取り組んでいる。 「いま一番のテーマは"力感"です。8割くらいの力で10割に近いボールをどれだけ投げられるか。余計な力を入れず、威力のあるストレートを投げられるのが理想です。最近の練習試合で自分の投げた動画を見ると、8割くらいの力で速いボールが投げられるようになってきました。とはいっても、150キロ中盤を出したいとか、球速に関してのこだわりはないです」  性格はマイペース。周囲のことは気にせず、参考にしたり、好きな投手がいるのかを尋ねても「とくには......」と言葉を濁す。

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