【日本市場にジャストサイズのレンジ】 ランドローバー・レンジローバー・イヴォークPHEVに試乗
電動化をすすめるJLR
執筆:Tomohiro Aoyama(青山朋弘) 電動化をすすめるJLR(ジャガー・ランドローバー)のなかでは、もっとも小さなプラットフォームを使ったイヴォーク。PHEVは、プラットフォームを共有化するディスカバリー・スポーツやジャガーEペイスと同時期に、他のモデルに先駆けて22MY(2021年8月発売)から導入された。 【写真】ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク・オートバイオグラフィーPHEV P300e試乗の様子をみる (17枚) P300eと呼ばれるPHEVシステムは、1.5L直3ターボエンジンと80kW(109ps)の電動モーターを備える。エンジンが前輪を、モーターが後輪をそれぞれ駆動するシステムだ。 フロア下に収まるリチウムイオンバッテリーは15kWh。最新の25MYでは、PHEVとガソリン車を同等の価格にするというJLRの方針を受け値下げされ、2L直4ターボ搭載の上級グレードP250とまったく同じ価格に設定された。 今回試乗したのは、P300eの最上級グレードであるオートバイオグラフィーの24MY。レンジローバーブランド共通のアイデンティティでもある“モダンラグジュアリー”を具現化した、第2世代イヴォーク初のマイナーチェンジモデルだ。
仕立てのよさ
乗り込んでまず感じるのは、シートの出来のよさ。 コンパクトな外観感からは想像できないくらい立派なシートが奢られていて、座り心地も抜群。このシートのクッション性が後述の乗り心地にも寄与しているようだ。 シンプルさにますます磨きがかかったインテリア、特にコックピット周りのデザインは最新レンジローバーの手法に則ったもの。スイッチ類をできる限り廃し、大型のセンターディスプレイ内のインフォテンメントシステムに収めている。 ステアリングホイールもレンジローバーファミリーの他モデルと共通のものを採用。素材のチョイスも含め、レンジローバーらしいモダンラグジュアリー感がうまく表現されていて、このあたりの仕立てのよさはオーナーの所有感を満足させてくれるものだ。