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新型コロナウイルスの感染は「クラスター」が問題です【岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義⑧】

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 感染症から命を守るための原理原則は、変わらない。この原則を体に染み込ませる決定版。  感染症専門医の第一人者・岩田健太郎神戸大学病院感染症教授の最新刊『新型コロナウイルスの真実』をもとに現在の感染者が急増する緊急事態に対し、私たちが「今、できる対策」を連続講義いただいた。「新型コロナウイルス感染症」から自分と家族、人々の命を守るために、今、私たちは何をすべきか。第8回目は「クラスター」の問題を学びます。 この記事の写真はこちら  ◼️「クラスター」が問題 ウイルスへの感染については年齢よりも、どちらかというとクラスターができることそのものが問題です。 北海道のデータでいうと、感染した人のうち8割は他の人にうつしていなくて、残り2割の人がたくさんの人に感染させています。 ウイルスを持っている人が閉じた空間に長い時間いると、飛沫などを通して同じ空間にいる複数の人に感染させてしまいます。こうやって同じ場所で感染した患者さんたちを「クラスター」と呼んでいます。 このクラスターができることが問題なわけで、そこに何歳の人がいるかは本質的な問題じゃないんです。 日本でクラスターになった例はライブハウスやクルーズ船ですから、やはり閉じた空間にたくさんの人がいる環境です。 韓国でも大量の感染者が出たのは宗教儀式でしたし、イタリアもミサが原因かもしれないといわれていますよね。 そういった、閉じた狭い空間にたくさんの人が集まること自体が大きな問題なんです。 だから、政府が推奨している「集会などを避けましょう」という対策はじつに適切です。 日本だけでなく世界中でコンサートやイベントが中止になり、スポーツイベントも中止になるか無観客試合になるかしていますが、これは理にかなった対応の仕方だと思います。  いま日本で見つかっている患者さんは、ほとんどがクラスターで感染しています。ぼくがいる兵庫県の患者さんは、大阪のライブハウスに行った人か、あるいは兵庫県内の保育園、デイケア、北播磨の病院、姫路の精神科病院といった閉じた空間で集中的に見つかっています。 つまり、広い兵庫県の中にうじゃうじゃ患者さんがいるのではなく、「ここで感染した」という場所がピンポイントで分かっているんです。

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