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狩野英孝のYouTubeチャンネルはなぜバズる? ホラーゲーム実況で切り開いた“裏表ないリアクション芸”の高み

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リアルサウンド

 「YouTuber」と呼ばれるクリエイターが数多く活躍するようになって久しいが、昨今はメディアで見かける芸能人もYouTubeに公式チャンネルを開設する機会が増えてきた。今回取り上げるお笑いタレント・狩野英孝もその1人だ。 【写真】“芸歴17年で最もつらかった仕事”について、YouTubeで臨場感たっぷりに語る狩野英孝  2019年12月29日に公式チャンネル「EIKO!GO!!」を開いた彼は、再生回数に伸び悩んだ時期を経験しながらも、2020年6月29日時点で約34万人ものチャンネル登録者を獲得している。では、具体的にどのような動画を投稿し、どのようにして視聴者の心を掴んでいるだろうか。 ・Twitterトレンド入りを果たした「ゲーム実況」  「EIKO!GO!!」チャンネルの知名度を飛躍的に高めたのは、サバイバルホラー『Dead by Daylight』を実況配信した”狩野英孝のリアクション”だろう。本作は非対称性のマルチプレイヤーゲームとなっており、サバイバー(4名)とキラー(1名)の”追いかけっこ”が見どころ。サバイバーがフィールドから脱出するか、逆にキラーが生存者を仕留めるか、両陣営の駆け引きによって、プレイ体験が幾重にも派生する。  だが本作の実況プレイにおいて狩野が見せたのは、コントローラーの不調が引き起こしたキャッチーなアクシデントだった。記念すべき「【#1】EIKOがデッドバイデイライトを生配信!【ゲーム実況】」(4月13日投稿)にてキラーを選んだが、誤作動によりキャラクターが不審な動作を連発。自らが操作していないのに斧を振るう状況を見た狩野は、「勝手に斧振らないで!」と画面に向かってツッコミ続ける。  この光景がヒットしたのか、配信の直後からTwitterトレンドに「狩野英孝」がランクイン。その関連キーワードに奇しくも”斧”が含まれる運びとなった。テレビをはじめ、共演者から盛大にイジられることの多い狩野英孝だが、ゲーム実況においても芸風を反映させるがごとく、裏表のないリアクションで視聴者の笑いを誘ったのではないだろうか。  ちなみに「EIKO!GO!!」では『Dead by Daylight』のほか、『バイオハザード RE:2』や『バイオハザード RE:3』といった人気ホラーゲームにも挑戦している。こちらはYouTubeのアーカイブが平均40万、多いものだと64万回再生を越えており、充分に同チャンネルのキラーコンテンツとなり得ているようだ。 ・芸人らしさが光る「単発ネタ」  とはいえ、「EIKO!GO!!」で披露されているのは何もゲーム実況だけではない。直近数ヶ月を振り返ってみると、「それでも大喜利がやりたいんです!!」(5月30日投稿)、「【幽遊白書】EIKOがアドリブで名シーンを再現するぜ!!」(6月13日投稿)、「【リベンジ!】EIKOが利きハイボールに挑戦したら気分もハイに!!」(6月24日投稿)等々、実に様々な試みがアップされている。  こうした”単発ネタ”が狩野1人で行われる場合もあれば、芸人仲間と一緒に映ったコラボ動画も見られる。具体例を上げると、「【#4】EIKOと品川さんがデッドバイデイライトを生配信!【ゲーム実況】」(4月22日投稿)と「サンド富澤さんとロッチ中岡さんに電話したらおもしろ過ぎた!」(4月29日投稿)が当てはまるだろう。  前者はお笑いコンビ「品川庄司」の品川祐とタッグを組み、『Dead by Daylight』のサバイバーに挑戦。後者では”芸人仲間が何をやっているのか気になる”と前フリを効かせ、「サンドウィッチマン」の富澤たけしと、「ロッチ」の中岡創一へ電話をかけ、合計21分間におよぶトークを繰り広げた。双方とも題材は異なるが、テレビ番組では見ることのないであろう、普段の人格と関係性が垣間見える”楽屋ノリ”に注目してもらいたい。 ・これぞ十八番? アレンジのクセが凄い「弾き語り」  もう一歩押し進んだネタ動画と言えば、独特の歌唱がクセになる弾き語りも見逃せない。”EIKOに向かってGOしたい”という挨拶から始まる弾き語りは、狩野英孝がある種のキャラクター(シンガーソングライター)になりきり、誰もが知っている童謡や合唱曲をカバーする……というもの。チャンネル開設から7ヶ月間にわたって投稿された弾き語り動画は計3本で、そのどれもが個性的な歌い方にフォーカスした内容となっている。  2010年2月に「50TA」名義でアルバムをリリースした経緯をはじめ、アーティストとしての側面も合わせ持ち、またロックバンド「L'Arc~en~Ciel」の大ファンでもある狩野英孝。そんな彼がおくる弾き語りの本質は、何と行っても原曲の大胆なアレンジだ。歌詞の末尾につける”Fly Away”や”in the sky”といったフレーズに、「大きな古時計」の”チクタクチクタク……”をボイスパーカッション風味に演出するアレンジ力。一見シュールに映っているものの、狩野英孝だからこそできる、唯一無二の弾き語りであるのは間違いない。前述の通り楽曲数はまだまだ少なめだが、新作が今後アップされる展開に期待しよう。

龍田 優貴

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