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無職状態から『TENET』出演! ロバート・パティンソンの“奇妙なキャリア”を辿る

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 「時間の逆行」を描く超大作映画『TENET テネット』にて、ミステリアスな主人公の相棒、ニールを演じるロバート・パティンソン。今、バットマン役にも決まった彼が再注目されています。アイドル的存在になってからアート映画を渡り歩き、このたび超大作ムービーにカムバックした、ハリウッドでも珍しい奇妙なキャリアをおさらい。(文=辰巳JUNK) 【写真】懐かしい!『ハリポタ』のロバート・パティンソン ■『ハリー・ポッター』で世界から注目  1986年イギリスのロンドンに生まれたロバート、通称ロブは、音楽好きの少年だったものの、10代ごろよりクラシック映画に傾倒。両親のサポートもあって、地元のアマチュア劇団に入って演技活動をスタートしました。世界から最初の注目を浴びたのは2005年、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でのセドリック・ディゴリー役。  そこからダークファンタジー恋愛映画『トワイライト』シリーズにて主人公と恋に落ちる吸血鬼エドワード・カレン役に就任しました。ベストセラー原作小説を執筆したステファニー・メイヤーは、この役に(のちにスーパーマンを演じる)ヘンリー・カヴィルを熱望していたようですが、ロブの起用を知らされた際には「危険さと美しさを持ち合わせる稀有な演者」だと絶賛! ■苦労多きティーン時代  2008年より上映が始まった映画版『トワイライト』シリーズは、社会現象級の大ヒットに。主演のクリステン・スチュワートと交際したこともあって、ロバートはパパラッチやファンから毎日追いかけられるティーンアイドルとなりました。その規模といったら、『ハリー・ポッター』シリーズにてハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンすら「ファンから泣き叫ばれるロブの立場でなくて自分は幸運だった」と語ったほど…。  しかしながら、当のロブは元々『トワイライト』のことを小規模なインディーズ映画だと勘違いして出演を決めたそう(1作目『トワイライト~初恋~』の監督キャサリン・ハードウィックと主演のクリステンは元々インディー系映画畑で活躍していたため)。予期せぬかたちで獲得したアイドル的立場では多くの苦労も経験したそうで、『トワイライト』シリーズに対するシニカルでネガティブな言動も続いていきました。 ■お手本はレオナルド・ディカプリオ!  2012年『トワイライト』シリーズが幕を閉じたのち、2016年『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』における助演の演技も評価されたロバートは、小規模なインディーズやアートハウス系の映画に専念するようになります。『トワイライト』1本だけで終わりたくない…そう心に決めた彼がお手本にした存在は、1997年『タイタニック』にて莫大な人気を得たあと名監督の作品に出演しつづけたレオナルド・ディカプリオ。女優リース・ウィザースプーンの仲介もあって、プライベートでも助言を受ける師弟関係だそう。 ■ついに「キャリア最高の演技」の評価を  新鋭作家にいち早く連絡して数々の実験的映画に出演していったロバートが、役者として気をつけていたというのが「金髪より黒髪」。見た目の雰囲気で「ありがちな役」をオファーしてくる映画界において、ブロンド役ばかり所望されることに気づいたため、自ら「黒髪で痩せた男」の役柄を求めていったそう。  事実、この期間に彼が演じた役柄はそうしたビジュアルが多いのですが、なかでも大きな喝采を浴びたのが、ハプニングと犯罪だらけの一夜を描いた2017年作『グッド・タイム』。これは2019年に大ヒットしたNetflix配信作『アンカット・ダイヤモンド』を手掛けたジョシュ&ベニー・サフディ兄弟の監督作で、ニューヨークのクイーンズ訛りで主演を務めたロバートも「キャリア最高の演技」評価を獲得しました(物語の途中で主人公が黒髪を金髪に染めるあたり、なんだか運命的です)。 ■一時は無職状態に!?  「パラノイド的素質がロブを特別な俳優にしている」。そう語るロバート・エガース監督による2019年作モノクロ映画『The Lighthouse(原題)』において、狂気に蝕まれる孤島の灯台守を演じて高評価を得たロバート。この頃には、すっかりアートハウス系映画の名役者として認知される立場に。同時に「派手な超大作には出たがっていない」と思われた為か、抜群の知名度にも関わらずハリウッドの「A級仕事用のA級役者リスト」に載せられていなかったそう。『The Lighthouse』撮影終了後には無職状態だったため、これには流石のロバートも不安になったとか。  そこで飛び込んできたビッグオファーこそ、彼が「数億ドルの製作費でアートハウスをつくれる唯一の監督」と絶賛するクリストファー・ノーランが手掛けるオリジナル超大作『TENET テネット』。どうやら、ノーラン監督は『グッド・タイム』と『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』のロブの演技に魅了され、時期を見てオファーを持ちかけたようです。 ■そして次なるバットマンへ  そして、『TENET テネット』撮影が始まったばかりの頃、到来したのが、彼が愛するマット・リーヴス監督による『ザ・バットマン』のバットマン役のオファー。伝説的グランジバンド、ニルヴァーナの楽曲が流れる予告編はどこかゴス風で、彼のファンも熱狂。同じくゴス的魅力を漂わせた『トワイライト』以降ご無沙汰だった有名原作つき大作ムービーへの華麗なる帰還となりそうです。  「やりたいことをやり続けただけなんだ。最初から」。ハリウッドきっての奇妙なキャリア、と語られた経歴について、ロブはこう語っています。元々、インディーズと勘違いして『トワイライト』に出演したことを考えれば、アート系映画を愛する彼の姿勢は一貫しているのかもしれません。ちなみに、苦い思い出もあった『トワイライト』シリーズですが、今では、彼らしいかたちで受け止めているよう。「『トワイライト』は、多くの面で、アートハウス映画のようなんだ。意識的にそうあろうとした作品よりもね」 【『TENET テネット』概要】 公開日:9月18日(金) 全国ロードショー (C)2020 Warner Bros Entertainment Inc.All Rights Reserved 【『ザ・バットマン』概要】 公開時期:2021年

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