前議長、市職員にパワハラ・セクハラか 市原市議会 他職員の前でののしり、職場で孤立させようと
市原市ハラスメント防止対策委員会(委員長=清宮宏之副市長)が「岡泉前市議会議長(56)=4期、自民党=から市職員4人がパワハラやセクハラ行為を受けた」とする報告書をまとめたことが、6日分かった。報告を受け、田尻貢議長は同日、本人から事情聴取。岡氏は取材に「ハラスメントをした認識はない。弁護士を通じて関係者から話を聴き、事実関係を確認したい」と話した。 報告書などによると、パワハラを受けたとする男性職員は、市議会の政務活動費(政活費)不正受給問題を巡り、他の職員の面前で「あんたも共犯だな」とののしられたり、強く叱責された。職場で孤立させようとする言動もあり、5月20日から約1カ月間の療養休暇を取得したという。 また、セクハラを受けたとする女性職員は、食事や観光地に行こうと誘われたり、性的な発言をされ、携帯電話の番号を変更せざるを得なくなったという。 市は岡氏から直接事情を聴いておらず、清宮委員長は「1日付で議会に報告書を提出した段階。コメントを控える」と話し、ハラスメントを受けたとする職員は取材に「コメントは控えたい」とした。田尻議長は「議会として厳正に対処する」と話した。 岡氏は「ハラスメントの認識はないが、指摘されたこと自体が不徳の致すところ。指摘点には私が議長当時、政活費問題の調査に関わる中で起きたとされることも散見し、疑念がある。一つ一つ事実かどうか確認し、議長に見解を報告する」と話した。