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風邪薬で風邪は治らない!? 免疫力アップの重要性を医師が説く #コロナとどう暮らす

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風邪をひいたら風邪薬を飲む。当たり前の対処法のようですが、実は風邪薬そのものの力でウィルスを排除できるわけではないことを知っていましたか? 多数のメディアに出演している内科医の工藤孝文先生が、風邪薬の効力と、免疫力の重要性について解説してくれました。

風邪が治るのは免疫力のおかげ

何だか熱っぽい、寒気がする。くしゃみや鼻水、せきも……。 こんなとき、風邪薬を早めに飲めば、大事に至らず治まることも多いでしょう。風邪薬というからには、風邪を治す薬、そう思う人がいても、何ら不自然ではありません。 ところが、ウイルスにしてみれば、「風邪薬なんて、オレたちには関係ないよ!」。薬を飲んだからといって、ウイルスは何のダメージも受けないのです。風邪の原因ウイルスを退治する薬は、従来型のインフルエンザ以外、いまだに開発されていないのが実情です。 つまり、風邪が治るのは、ひとえに免疫力のおかげ。免疫がウイルスとの戦いに勝利を収めたとき、風邪が治るのです。免疫力が高ければ、風邪にかかりにくいだけでなく、風邪にかかっても早く治ります。逆に、免疫力が低ければ、ウイルスたちが体のなかで、のさばり続け、仲間を増やして、どんどん体にダメージを与えてしまいます。

インフルエンザの場合も同じ

インフルエンザの場合でいうと、肺で増殖し肺炎を起こしたり、脳に達して脳炎を起こしたりすることもあります。「じゃあ、市販の風邪薬や、病院で出してもらう薬は役に立たないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。 風邪をひくとくしゃみが出たり、鼻水が出たり、のどが痛んだり熱が出たりする。これは免疫がウイルスと戦っている表れです。熱が出るのは、熱に弱いウイルスを叩くため。下痢は、敵を体外に早く排出するためで、これらも免疫反応の一種です。 もし長引いて、熱がなかなか下がらなかったり、せきが続くようになったりすれば、私たちの体力は消耗してしまいます。免疫は、目の前にいる敵と戦うだけでなく、新たな敵の侵入にも備えるなど、全身の健康を守らなければなりませんが、体力がなくなれば免疫も手一杯。その隙を突いて新たな病原体が入ってこないとも限りません。 そこで、それぞれの症状を和らげる薬を使うことで、体力を温存し、免疫力の低下を防ぐのです。いってみれば薬は免疫の後方支援、援護射撃というわけです。新型コロナウイルスも、ワクチンの開発はまだ先になる見通しです。それまでは自分の免疫力だけが、ウイルスに打ち勝つ頼みの綱といえるでしょう。

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