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日鉄エンジのタイ合弁「TNS」、「テクニカル訓練センター」開設。安全・技術を体験学習、人財育成強化

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鉄鋼新聞

 日鉄エンジニアリング(社長・石倭行人氏)のタイ合弁会社、TNSはこのほど、「テクニカルトレーニングセンター(TTC)」を現地バンパコンヤード内に開設した。各部署の保有技術や知見、安全管理について手で触れ、実体験を通じて学ぶことができる人財育成の施設で、安全文化の構築と創業以来30年以上にわたり培ってきた技術を継承し、持続可能な運営を可能としていくことを目的としている。  TTCは事務所ビル2フロアと屋外スペースに設けられ、安全トレーニングの作業分類ごとの専用ブース12ブースと大講義室3室、技術トレーニングの技術分類ごとの専用ブース17ブースと大講義室4室で構成される。”面白く、楽しく”ものを作り上げていくナショナルスタッフの気質によって手作り感満載で開設にこぎつけたという。  実作業に関するトレーニングは初歩的な工具や安全具の正しい使用法から、より高度な溶接、電気、高所、つりなどの作業や高圧電流・水圧テスト、洋上作業などに関する特殊作業技術と安全管理について習熟度別に実施している。各ブースには実作業に使用する工具や安全設備、説明パネルを具備しており、ベテラン社員から選抜した経験豊富な講師から直接技術指導や不安全作業に対する危険性を体験型で学ぶことができる。また、実作業関連以外にもプロジェクト実行管理、設計・調達業務、品質・材料管理、ITシステム、業務改善活動、サステナビリティ活動など事業活動全般についてパネルディスカッション形式で学べる内容となっている。  TNSはタイにおけるエネルギー需要の高まりを背景に、海上の石油・天然ガス掘削施設(プラットフォーム)の加工拠点として1987年に設立され、存在感を高めてきた。職務の特性上新人や建設業経験の浅い作業者がプロジェクトに従事する機会が多い中で、2018年、過去の安全関連の事案の原因根本分析(RCA)を踏まえ独自の安全文化を醸成・確立したいと考え議論を重ねた結果、繰り返しでの徹底的な学びが大切という結論に至った。  その実践として当初は屋外スペースにテントを設置し、安全についてのブートキャンプを行う形でスタート。参加者からも好評で一定の成果も見られたことから19年に常設施設とすることを決定し「HSEトレーニングセンター」を開設したが、技術面も含めた学びの場とするべくTTCを開所した。  施設の訓練は、社員だけでなく協力会社の従業員も対象としており、ブートキャンプ以来、すでに延べ1万5千人以上が受講している。2021年をめどに、地域住民や学生・企業からの受講者や見学者を公募していく方針で、広く人財育成の場として提供することで地域やタイへの貢献につなげたい考え。