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英老舗運用会社、「超」長期投資で存在感-群を抜く成績、アマゾン辛抱強く保有し60倍

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モーニングスター

 三菱UFJ国際投信が19年1月に設定した世界株式ファンド「ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド」のパフォーマンスが好調だ。コロナ危機を乗り越え、5月末時点の過去1年間のトータルリターンは45.10%と、カテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」内271本中で第2位となる。

 実質的な運用はベイリー・ギフォード社が行う。100年以上の運用実績を持つ英国の老舗運用会社で、最大の強みは長期投資の哲学だ。6月30日に公表した運用状況の説明資料によると、当ファンドが用いる戦略における銘柄の平均保有期間は5月末時点で11年と極めて長い。

 同戦略で『アマゾン・ドット・コム』に投資を開始したのは04年12月と、市場での注目がまだ低かった時期で、最大下落率は一時54%にも達したとされるが、辛抱強く保有し続けたことで現在の株価は60倍に。中国の『テンセント・ホールディングス』は09年6月に投資を開始し、24倍になったという。

 集中度の高いポートフォリオも特徴だ。当ファンドの5月末時点での組入銘柄数は33と絞り込まれており、組入上位10銘柄だけで全体の5割を占める。さらにトップ10の中でも、第1位の『アマゾン・ドット・コム』が8.3%、第2位の 『テスラ』が8.0%であるのに対して、第7位の『ネットフリックス』が3.8%と大きな差があり、メリハリのある組入だ。

 良好な運用成績にもかかわらず、資金流入はいまのところ限定的となっており、純資産残高も5月末時点で30億円弱にとどまる。信託報酬等(税込)は1.64%で、「先進国株式・アクティブ」内でのモーニングスター・フィーレベルは5段階で2番目に低コストの「平均より安い」と、アクティブファンドとしてのコストはそれほど高くない。

 販売会社はSBI証券や楽天証券などネット証券を含む8社。当ファンド自体の運用期間がまだ短い点は懸念点だが、今後実績を積み上げることで注目度が高まりそうだ。

坂本浩明

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