V8ツインターボ継続?それともEV一本化? まだまだ不透明なメルセデス最強SUV「GLS 63」のパワートレイン最新事情
ヨーロッパでのEV需要の鈍化の影響もあり、ラインナップの電動化を進めてきた自動車メーカーたちはその方針を転換しつつある。メルセデスAMGもそのひとつで、V8エンジンの生産を継続することを示唆しているが、近々改良されるブランドの旗艦SUVである「GLS」に搭載されるパワートレインについての確定情報はまだないようだ。メルセデス・ベンツは現在、フラッグシップ・クロスオーバーSUV「GLS」の改良新型を開発中。それにともない、最強バージョンとなるAMG「GLS 63」のアップデートにも着手している。 【関連画像】スパイショットなどから制作された改良型GLSの予想CG 第2世代となる現行型GLS(X167)は2019年に発売。最高級マイバッハバージョンも初めて導入された。2023年には初のフェイスリフトが両モデルに執行されたが、さらなるテコ入れが行われる。 通常のGLSだけでなく、ベントレー「ベンテイガ」や、ロールスロイス「カリナン」に対抗するマイバッハをはじめ、スポーティーなAMGバージョンも中期サイクルのリフレッシュを行い、ある程度まで標準のベンツモデルの外観を反映することになる。 今回、スパイショットやリアルなレンダリングから、デジタルアーティストのKOLESA RUが予想CGを制作。最新のメルセデスによく似合うスリーポインテッドスターをあしらったヘッドライト、完全新設計のバンパー、改良されたリヤライトユニット、そしておそらく内装のいくつかの調整など、新機能が投入される。 現在のGLS 63と比較すると、新型モデルは新しいヘッドライトに直接接続される幅の広いフロントグリルを備える。メインクラスターには星のようなLEDデイタイムランニングライトシグネチャーがあり、さらに下には改良されたエアインテークを備えたバンパーが装備される。 後部では、パターンは異なるもののLEDライトユニットはさらに多くの星が組み込まれると予想されるほか、テールゲートにはナンバープレートホルダー用の凹部が引き続き設けられる。リヤバンパーもデザインが刷新され、4つのフィンを持つディフューザーと、四角いクワッドエキゾーストパイプがインストールされる。さらに、新しい外装色のオプションや、追加のホイールも用意される可能性があり、AMGのロゴがデザインを完成させることになる。 キャビン内では、「EQS SUV」のハイパースクリーンダッシュボードレイアウトの初採用で、既存モデルの抑制されたデジタルコックピットを置き換える可能性が高いほか、ステアリングホイールのデザインも新設計されるかも知れない。 エンジンは4.0L V8ツインターボエンジンをキャリーオーバーされ、現在の最高出力612ps、最大トルク850Nmから若干パワーアップされる見込みだ。しかし、最新情報ではEVモデルのみの発売や、ICEと併売する可能性もあるという。また、より厳格なEURO8を見据えて、よりクリーンなプラグインハイブリッドの初導入されることも予想されている。
APOLLO
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