“二軍首位打者のドラフト候補”知念大成(オイシックス)はまさに即戦力!プレースタイルはヤクルトのレジェンドを彷彿!
ハツラツとしたプレースタイルも評価されるか?
イースタン・リーグでは首位打者だけでなくリーグトップの129安打、6三塁打を記録。それ以外の試合のヒットを見ても広いコースに対応できており、NPBの各球団にアピールができただろう。 そして足も非常に速い。内野安打のタイムは3.95秒。俊足の左打者と呼ばれる条件は、塁間4.00秒到達することだといわれている。どの試合でもそのタイムはクリアしており、全力疾走を怠らない。イースタンでの盗塁は12盗塁しているが、盗塁失敗が11とまだ課題が多い。 外野守備ももともと投手をやっていたこともありかなりの強肩。視野が広く、レフト、ライトへ指示を出しながら、うまく連携を取りながら守っているのがわかった。 プレーを見ていると、集中力の高さとがむしゃらさが伝わる。二軍戦を見ているとわかるのだが、一部の選手に「緩さ」を感じてしまうところがある。守備位置までの走り、プレーに対する集中度など大きな違いがある。知念は守備位置につくスピード、ベンチに戻るスピードも速い。グラウンドに入れば、NPBスカウトから一挙手一投足が見られる意識がキビキビとした動きにつながっている。 走攻守の総合力、プレーに対する意識の高さから見ても本指名は有望だろう。俊足かつ打力が高い外野手を求めている球団にとっては合致する。大学、社会人の候補にない強みといえば、1年間、二軍ではあるが、NPBのスケジュールでプレーしていたこと。今年は111試合に出場したが、9月になっても息切れすることなく、乗り切った。二軍の試合は一軍と比べてデーゲームが多い。記録的な猛暑の中でも勢いは落ちなかった。 新人はそのスケジュールに苦しみ、シーズン後半にパフォーマンスを落としてしまう。知念は環境に戸惑うことなく、即戦力としてフィットするだろう。課題は一軍レベルの投手の対策、そして厳しいマークを乗り越えることだけなのだ。 果たして、12球団はどんな評価をするのか。24日のドラフト会議でその答えが明かされる。 <知念大成の今季成績> 111試合 399打数129安打 4本塁打39打点 19二塁打6三塁打 36三振 OPS.793 安打数、三塁打数はリーグ1位 出塁率.362はリーグ4位