新型コロナで、女性たちが望まぬセックスワークに追い込まれている【イギリス・調査】
新型コロナウイルスの影響で、多くの女性たちが経済的に苦しくなり、セックスワークに従事せざるをえなくなっている、とイギリスの慈善支援団体「チェンジング・ライブス」が調査で明らかした。【Rachel Moss・ハフポストUK版】 【画像】女性たちが実際に掲載している広告「すごく困っています」 そういった女性の中には、食べ物や光熱費支払いのために初めて体を売ったシングルマザーや、住む場所に困ってセックスワークの広告を出した学生もいた。 イギリスでロックダウンが開始されてから最初の4カ月で、売春や性的搾取でチェンジング・ライブスに支援を求めてきた女性の割合は、83%増加したという。 報告書は「パンデミック以前からホームレスや依存症、貧困問題を抱えていた人は、支援事業が一時的に閉鎖したことでさらにセーフティーネットからこぼれ落ちる可能性がある」と警告している。
「すごく困っています」女性たちが広告を掲載
調査では研究者たちは、有料のウェブサイトや売春を斡旋するコミュニティに女性たちが掲載している広告を調べた。 そのうち、女性たちが会費を払って広告を出す2つのウェブサイトを詳しく調べたところ、チェンジング・ライブスが支援をしている地域内で、911人のプロフィールが投稿されていた。 「これは心配になるような数の投稿であり、新型コロナウイルスのために経済状況が苦しいことを物語っている」と研究者たちは警鐘を鳴らす。 掲載されていた広告の一部には、次のように書かれていた。 「セクシーな赤毛の熟女。食べ物と電気がなくて困っています。 私はイギリス人で赤毛のシングルマザーです。食べ物と電気代に困っていて助けを必要としています。5歳の娘がいるのですが、職場が閉鎖されて仕事を失いました。ユニバーサル・クレジット(給付金制度)の支払いを4週間待っていて、電気代の支払いができなくなっています。セクシーな写真でも、ビデオ通話でも、パーソナルなポルノ動画でも何でも大丈夫です。誰かお願いします。すごく困っています」