メッツは〝ソト愛〟強すぎて弱点が見えていない「コーエンの執着がチームを悩ませている」
FAのフアン・ソト外野手(26)の争奪戦が佳境に入ってきた。資金面で最有力とされるのがオーナーのスティーブ・コーエン氏が率いるメッツだが、仮にソト獲得に成功しても「メッツの弱点は残ったままだ」と指摘されている。 今季のメッツはリーグ優勝決定シリーズまで進出したとはいえ、チーム防御率3・96で15位。しかも先発陣では12勝のマナイアと10勝のキンタナがFAとなっており、11勝のセベリーノはアスレチックスに移籍。10勝したピーターソン、ケガで1勝に終わった千賀に復活してもらうしかない状況にある。 にもかかわらず、メッツはFAで注目の元サイ・ヤング賞右腕・バーンズに興味を示していない。今季もオリオールズで15勝をマークし、毎年のように同賞の候補に挙げられる大物にはオリオールズをはじめ、ヤンキース、ブルージェイズ、レッドソックス、ジャイアンツが獲得交渉を進めているが、メッツはコーエン氏がソトばかりにご執心で争奪戦に参加していないという。 そのため米メディア「FANSIDED」は「コーエンはソトをクイーンズに連れてくるためにはどんなことがあっても構わないと思っているようだ。ソトを獲得できても投手陣は大きな弱点だ。バーンズと契約すればソトがいなくてもポストシーズンで脅威となるだろう。千賀と先発の柱となるが、興味すら示していないという事実は優先事項がどこにあるかを示している」と〝警鐘〟を鳴らしている。 「ニューヨークポスト」のジョン・ヘイマン氏は「ヤンキースはソトとバーンズのダブル獲得の可能性もある」と見ており、コーエン氏の「ソト愛」が強すぎると取り返しのつかないことにもなりかねない。
東スポWEB