危機感を結果に変えた才気あふれるナンバー10。流通経済大柏高校・柚木創はピッチにファンタジーの魔法をかけ続ける 【NEXT TEENS FILE.】
「チームとしても、個人としても、前期は凄く良い流れでやれていたのに、インハイ予選は自分が良いプレーをできなかったからチームが負けてしまったと思っていて、自分としては本当に情けなかったですし、10番がもっと結果を出してチームに貢献しないといけない中で、落ち込んでしまっている時期がありましたね」
正直に言って、まだ自身のハイパフォーマンスを取り戻せたわけではないことは、十分過ぎるほどにわかっている。でも、もうやるしかない。高校に入学して3年目で、ようやく初めて掴んだ選手権の晴れ舞台。チームで掲げてきた日本一を手繰り寄せるためには、もう自分がやるしかない。
「ケガ明けなのでコンディションもどんどん戻していかないといけないですし、選手権の全国出場が決まってからは、みんなからも『全国でやるのはオマエだぞ』と言われているので、そういった信頼も受けていることは自覚しています」
「本当にこの3年間で、3年生とは凄く良い思い出作りができたので、プレミアも悔いが残らないようにやり切りたいですし、選手権もこの仲間と1日でも多く一緒にプレーしたいという気持ちがあるので、自分がチームを勝たせる活躍をして、タイトルが獲れるように頑張りたいと思っています」
強烈なタレントが居並ぶ流通経済大柏の攻撃を、しなやかに取り仕切る10番を背負ったアタッカー。チームが国立競技場の頂からの景色を眺めるためには、柚木創のピッチを包み込んでしまうような創造性あふれるファンタジーの魔法が、絶対に欠かせない。
土屋 雅史
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