“あまちゃんのまち”売り込め 朝ドラロケ地の岩手・久慈など東北4市 7月、東京にアンテナショップ開設
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地として知られる岩手県久慈市は7月、東北で同じく朝ドラのロケ地となった宮城県気仙沼市と登米市、福島市と共に、東京・有楽町にアンテナショップを開設する。情報発信の拠点として活用し、連携して観光PRや移住・定住促進に取り組む。 宮城県の2市は5月から放映される「おかえりモネ」、福島市は昨年放映された「エール」、久慈市は2013年に放映された「あまちゃん」のロケ地。 アンテナショップは、千代田区有楽町の東京交通会館内に構える。4市の共同運営で特産品を販売、観光資源をPRするほか、移住定住の相談窓口としての機能も持たせる。イベント開催も予定する。 首都圏からの観光客を対象にロケ地を巡る周遊ツアーも企画するほか、4市の住民同士の交流も視野に入れている。 あまちゃんは一大ブームを巻き起こし、放映後はロケ地を訪れる多くのファンでにぎわった。現在でも根強い人気があるが、一時期に比べるとご当地効果は薄れており、改めて“あまちゃんのまち”を売り込む機会としたい考えだ。 久慈市の久松希美子観光交流課長は「ドラマの魅力を活用して地域のファンを増やし、関係人口・交流人口の拡大を図りたい。コロナ禍で落ち込んだ地域経済の立て直しにもつながれば」と期待を込める。 同市議会は19日の定例会議本会議で、関連経費1444万円を盛り込んだ21年度一般会計当初予算案を可決した。4市は今後、4市長による合同記者会見も予定している。
デーリー東北新聞社