“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
別府から大阪まではフェリーの旅を楽しみながら充電
「タイカン クロスツーリスモ」で走り始めてみてまず気づいたのは、全長4974mm、全幅1967mm、車重2280kgの大柄&ヘビー級のモデルとは思えない、軽い身のこなしです。
軽やか、とか、機敏といった類の動きではないのですが、ステアリングを動かして車体が反応するタイミングやその動きの自然さと精度感は、「あぁ、これはポルシェだな」と納得させるに十分なものです。 加えて、全車標準となったアダプティブエアサスペンションの動きも極めてしなやかで、路面の段差や凹凸を大小の別なくいなしていきます。 試乗車はオプションである21インチのタイヤ&ホイールを履いていたため乗り心地への影響を心配していたのですが、舗装状態がいいとはいえない山間部の県道や市道においても、ネガティブな印象を抱くことはありませんでした。 好印象の走り味に気をよくし、あっという間に天草エリアを通過。噴火口を望む阿蘇山公園有料道路や外輪山の尾根を走るミルクロードなど、阿蘇エリアの景勝ルートも存分に堪能しました。その後は、くじゅう連山、由布院などを経て、別府のフェリー乗り場を目指します。 ランチタイムに軽く充電をおこなったこともあり、別府港到着時点での充電状態は57%、走行可能距離は296kmと表示。休憩を挟みながら、途中、アップダウンのある山道を200km以上走り回った結果と思えば、良好な数値といえそうです。 仮にこのまま走り続けても、福岡までは余裕。そのまま関東を目指すなら広島も目指せますが、今回のクルマ旅では大阪~別府航路に就航しているフェリー「さんふらわあ」に乗船しました。 九州へとドライブ旅に出かける方にとって比較的ポピュラーな存在であると同時に、同航路は2023年に就航した新造船「さんふらわあ むらさき」と「さんふらわあ くれない」が運航しています。実はこの両船にはBEV用の充電器(3kW/200V)が備わっており、船旅を楽しみつつBEVの充電も可能というのが、今回のルート選択の決め手となったのです。