ライダーカップに出たいS・ガルシア 欧州ツアーメンバーへ復帰すると罰金はいくら?
2025年9月、ニューヨークで開催されるライダーカップまであと1年。「セルヒオ・ガルシア(スペイン)がライダーカップ出場を望んでいる」と、キャプテンのルーク・ドナルド(イングランド)が明かした。しかしながら欧州チームはDPワールド(欧州)ツアーのメンバーであることが条件。ガルシアはLIVゴルフに出場しており、すでにDPワールドツアーのメンバーを自ら返上をしている。「何度も電話で話している」というドナルドにガルシアは「罰金を支払ってメンバー復帰を考えている」と伝えたという。 プレジデンツカップのヒデキとシゲキ【写真】 罰金の金額は“150万ポンド”(約3億円)を超えるという。DPワールドツアーはツアーメンバーに対し、LIVゴルフへ出場したことで当初10万ポンド(約2000万円)の罰金を科されたがガルシアはこれを拒否し、ツアーメンバー返上を選択した。昨年9月、イタリア・ローマで開催されたライダーカップに出場するためには当時70万ポンド(約約1億4000万円の罰金を支払う意志を示したが、DPワールドツアーはこれを却下した。 しかし、ガルシアのライダーカップへの思いは今も変わっていない。過去10度の参戦で28.5ポイントを獲得、欧州チームの歴代最多ポイントを現在も維持している。ただしLIVゴルフでプレーするガルシアがライダーカップに出場するためには、世界ランキングポイントを獲得できるメジャー大会で好成績を挙げるか、キャプテンのドナルドが選出するに相応しいプレーを続ける必要がある。 次戦の会場、ニューヨーク州ロングアイランドのベスページ・ブラックはガルシアにとっては良い思い出はない。2002年、パブリックコースながら「全米オープン」を開催した際、ニューヨークの騒々しいスポーツファンはガルシアの数多いワッグルに「ワッグルボーイ」と野次を飛ばし続けた。当時22歳のガルシアはついに抑えきれず、ファンに向かって中指を立て怒り、ニューヨークファンとガルシアには大きな溝ができてしまった。 それでもライダーカップに戻りたいガルシア、そのための罰金は3億円超えとなる。ちなみに2024年、ガルシアがLIVゴルフで獲得した賞金は1363万4643ドル(約20億4500万円)、2022年にLIVゴルフへ移籍した際に支払われた契約金は4000万ドル(約60億円)を超えていると言われている。(文・武川玲子=米国在住)