【中山金杯】上位人気勢に不安要素あり お年玉ゲットを狙える本命馬は?
かなりタフな馬場状態
牡馬・牝馬ともに無敗の3冠達成、史上初のGI9勝という偉業達成が相次いだ2020年。アーモンドアイ、ラッキーライラックといった面々はターフを去ったが、現役を続ける馬たちや新たにデビューする馬たちは、私たちにどのような感動を与えてくれるのだろうか。そんな期待に胸を躍らせ、2021年も毎週末の競馬を楽しんでいきたい。 【京都金杯 2021予想】有力馬はシュリ、ピースワンパラディ他 中京開催大歓迎な本命馬は?(SPAIA編) 年明け最初の重賞レースとなるのは、1月5日(火)に中山競馬場で行われる中山金杯(GIII・芝2000m)。今回も馬場傾向と出走各馬の適性からレースを占っていく。 2020年最終週の中山競馬場の芝コースのクッション値は土曜日が10.5、日曜日が9.8。雨が降っていないこともあり、乾燥した状態の馬場だった。開幕週から時計がかかる馬場状態となっていたが、開催4週目を迎えてよりタフなコンディションだったという印象を受けた。 土曜日に行われた2歳GI・ホープフルSは2:02.8というタイムで決着。GIに昇格して以降の過去3年よりも1秒以上遅かった。翌日に行われた有馬記念も2:35.0、近5年は2:30.5~2:33.6の間で決着していたことを踏まえると時計がかかっていたことが見てとれる。 上がりタイムを見ても、土曜日に行われた2000mの2歳未勝利戦では前後半5Fのタイムが62.0-61.0(+1.0)のスローペースだったにも関わらず、3着以内の馬は37.1、38.2、38.5。GIのホープフルSも上がり最速は勝ち馬ダノンザキッド、3着ヨーホーレイクなどがマークした36.4とかなり上がりを要する馬場状態だった。
レースが進むごとに外有利に
通過順位では、土曜日は対象馬15頭中13頭が4角4番手以内と極端な先行有利だったが、日曜日は4角9番手以下からでも5頭(1勝、2着2回、3着2回)が馬券に絡んでおり、直線一気が決まることもあった。レースが進むごとに傷みが大きくなっていたのだろう。 その傾向が顕著に現れていたのが、各馬が直線で通ったコース取り。土曜日は全体の80.0%にあたる12頭が4頭目より内のコースを通っていたが、日曜日は60.0%にあたる9頭が内から5頭目より外を通って伸びてきていた。 開催が変わり、今週からCコースが使用される。これまでより5、6頭分のスペースが仮柵で保護されるので、再び内を通った馬が有利な馬場状態になると考える。