【青春のCM美女】高橋里奈(JR東海クリスマス・エクスプレス)「満面の笑顔は演出なしの素のリアクション」
高校生の長女と似ていると言われることも
自然体で臨んだCMは話題を呼び、不朽の名作として今なお多くの人の記憶に残っている。 「クリスマスの時期になると、インスタグラムにメッセージをいただいたりします。かつてのCMでの表情が、私の高校生の長女と似ていると言われることも。子供たちが小学生の頃、『クリスマス・イブ』が町で流れて『これ、ママの歌?』と聞かれたこともありました(笑)」 時代を超えても色褪せることなく、支持される理由を本人はこう分析する。 「懐かしくなって、たまに見返すことがありますが、『頑張らなきゃ』って、今でもエネルギーをもらいます。あの時、CMを見た誰もがあの女の子に恋をしていたと思うんです。私も男の子だったら、絶対あの子に恋をしていると思います(笑)」 同CMシリーズは、クリスマスは恋人と過ごす─というスタイルを若者の間に広めた。ヒロインを務めた、高橋自身のクリスマスシーンを振り返ってもらおう。 「今みたいにスマホがなかったので、彼氏、ボーイフレンド、友達に限らず、なかなかつながらない時代でした(笑)。家に電話していなかったら、それまでですもの。個人的には仕事が忙しかったので、CMみたいなクリスマスを送ったことはなかったな。お正月の帰省を楽しみにしていたくらいです(笑)」 その後、「キリンラガービール」のCM(92年)で俳優・堤真一と共演。ユーミンの名曲「無限の中の一度」をバックに、堤が演じる彫刻家と高橋が演じるカメラマンが徐々に心を通わせていくラブストーリーだった。撮影は「クリスマス・エクスプレス」と同じ手法だったようだ。 「市川準さんが監督だったのですが、セリフはなく、『こんな感じで』と言われただけでした。だから自由な雰囲気の中、自分らしさを発揮できたと思います。10日間かけて撮影したんですよ」 現在、モデルとして活躍する一方、「RINa PRivé」「irima」という2つのブランドのプロデュースも行っている。 「『クリスマス・エクスプレス』のCMのように、いつまでも観てくださる方の心に残るような物、消耗品ではなく、自分が本当に思う大切な物を届けたいですね」 あくまでも自分らしく、自然体というスタンスは今も変わらない。
ENTAME next編集部