「チェーン店の方が居心地がいい説」は本当?玉袋筋太郎が語る町中華にしかない“旨み成分”
お笑いコンビ・浅草キッドの玉袋筋太郎さんがレギュラー出演する、趣ある町中華をめぐる番組『町中華で飲ろうぜ』(BS-TBS 毎週月曜よる10時)。玉袋さんは昭和文化をこよなく愛し、生粋の町中華好きとしても知られています。 【画像】インタビュー前の「気道確保」をする玉袋筋太郎さん “新たな人生の居場所”を探しに町中華にひとりで入ってみたくても、なんとなく躊躇してしまう人は数多くいるのではないでしょうか。 「もしかしたら頑固な店主が営んでいるかも」「町中華ならではの注文の仕方・所作があるのかも」などなど、不安を抱き、結局扉を開けない。一歩を踏み出せば、その先に素晴らしい世界が待っているのにーー。 そこで玉袋さんに話を聞き、躊躇している人の背中を押してもらうべく改めて町中華の魅力を語っていただきました。
町中華の魅力は“ストーリー”
――「女子SPA!」の読者は主に30~40代女性が多く、その世代は人生を豊かにするための“新たな居場所”を探している方も多くいると思います。 玉袋筋太郎さん(以下、玉袋):これさ、思ったんだけど、俺がガキの頃なんかは、女子は牛丼屋にはなかなかひとりでは入れなかったわけよ。だって親父の世界だから。でもそういう境界線みたいなものがなくなったのって随分前の話だよね。回転寿司屋もひとりで入っていく女の子がいたら、ひと昔前だったら“大丈夫か?”って感じだったけれども、今はもう自由。俺は町中華も同じだと思っていたんだけど、まだ“ハードルが高い”なんてあるのかな? ちょっと不思議な気持ちなんだよね。 ――町中華に通う女性は増えていると思いますが、その一方でやはり躊躇している人もいるのかと。そんな人の背中を押していただけたらと思っています。 玉袋:でもさ、極論、腹減ったら行けばいいだけなんだよ。“チェーン店のほうが居心地が良い”って話もあるのかもしれないけど、チェーン店はすごいと認めた上で、チェーン店の店員は異動があるからね。で、町中華の店員には異動がねぇじゃん。てめえの暖簾で人生かけて営業してっから。 ――ある意味、終の住処というか。 玉袋:そういうこと。その楽しさが全然違うんだよね。町中華はストーリーが自分の中に勝手にできあがっていくんだよ。「私とお店」っていう物語がどんどん更新されていくわけ。そういうのを欲している人なんかには、町中華はもってこいなんじゃないかと思うけどね。