ソフトボール元代表監督・宇津木妙子氏「人と向き合うことが大切」 千葉市で記念講演
千葉興業銀行が主宰する「コスモス経営塾」と、県内の優れた中小・ベンチャー企業で構成される「千葉元気印の会」による合同記念講演会が19日、千葉市美浜区のホテルニューオータニ幕張で開かれた。女子ソフトボール元日本代表監督で、日本女子ソフトボールリーグ機構副会長の宇津木妙子氏が「チームビルディング~〝人財〟を育て、自分が育つ~」と題し講演した。 宇津木氏はユニチカ垂井での現役時代、競技以外に会社の業務で3年間、1000人の女子社員を預かる寮の寮母を務めた際のエピソードを披露。寮母として始業時の見送り、終業後の出迎えで声掛けを毎日行った経験から「悩みや問題を抱えている子はあいさつの際、必ず変化が表れる」とし、「リーダーは人と向き合い、会話をすることが何より大事」と述べた。 また、企業スポーツを取り巻く環境が厳しくなる中、長く維持していくためには、強いだけではだめで、周囲から応援してもらえることが重要と強調。「私は『強くて愛される』ことをチームの理念に、練習以外でも細かいルールを設け、選手が人として尊敬されるよう指導してきた」と心構えを語った。