定期的な運動が「高年収」のカギ!? 高年収の人ほど運動習慣があるって本当?
運動は心身の健康を保つ上で欠かせないものです。なるべく日常生活のなかで運動する時間を増やしたいと考えているビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。 こうした運動の重要性を理解し、定期的に実行している人は収入が高いという説もあります。定期的な運動が高収入につながるというのは、本当なのでしょうか。 そこで、この記事では運動と収入の因果関係について解説します。
高収入の人は定期的に運動している?
米国の労使関係に関する記事を公開する学術誌「Journal of Labor Research」では、2011年にとある研究について発表しました。 これは1万2000人を対象とし、定期的に運動している人と運動していない人の収入について調査したものです。その結果、定期的に運動している人は運動していない人と比較し、約6~10%以上収入が高いことがわかりました。 なお、この研究では「少なくとも週に3回、1回20分の運動」を定期的な運動と定義しています。また、女性が平均10%、男性が平均6%高いという結果になったため、数字に幅が生じています。
定期的な運動と収入の因果関係は?
結論からいいますと、この研究結果だけでは相関関係と因果関係は必ずしも一致しません。しかし、上記の結果を踏まえて、研究班は以下のような解釈をしています。 内容は「運動が心臓の健康状態・体重・そのほかの医学的所見にプラスの影響を与える」というものです。加えて「この研究では精神的機能・心理状態・より高いエネルギーレベルの向上につながることがわかった。この3つの特性がどれも、より高い収入に結びつくと解釈できる」と述べています。 例えば、トレーニングを始めた場合、その過程で健康状態に関心を持ち、食生活の改善につながることもあるでしょう。 このように、運動を通じてフィットネスと健康の向上を意識しますと、日常生活におけるさまざまな要素も自然に改善される可能性があります。物事に集中し、必要なことに多くのエネルギーを注げるようになるのです。その結果、パフォーマンスの向上につながることも考えられます。