海外メディアは大坂なおみの全仏3回戦敗退を「番狂わせ」「酷い終焉」と速報
テニスの全仏オープンの女子シングルス3回戦が1日、フランス・パリのローランギャロスで行われ、世界ランキング1位の大坂なおみ(21、日清食品)は、同世界42位で、ダブルス世界ランキング1位のカテリナ・シニアコバ(23、チェコ)と対戦し、4―6、2―6のストレート負けを喫してベスト16に進むことができなかった。昨年の全米オープン、今年1月の全豪オープンに続くグランドスラム3連覇はならなかった。大坂が、この試合で犯したミスは「38」にも達しての自滅だったが、海外メディアも女王の番狂わせの敗退を次々と速報で報じた。 英国のBBCは「トップシードの大坂が3回戦でシニアコバに敗れる」とのシンプルな見出しで大坂の敗戦を伝えた。記事は「大坂は手の故障でローランギャロスの前の最後の大会だったローマ・マスターズの準々決勝で棄権を強いられていた。さらに彼女は世界ナンバーワンとして臨む最初のグランドスラム大会でプレッシャーを感じていることを率直に話していた。大坂は1回戦の世界90位のアンナ・カロリナ・シュミエドロバ戦、2回戦の全豪オープンを2度制したビクトリア・アザレンカとの試合をいずれも第1セットを落としていた。2試合は逆転したが、今回は同じことはできなかった」とレポート。 BBCのテニス記者を務めるラッセル・フラー氏は、「大坂の素晴らしい(グランドスラムでの)連勝が終わりを迎えた。シニアコバに対してチャンスはあったが、チェコ選手(のシニアコバ)は素晴らしい守備で大坂は単純にエラーが多すぎた」と分析。 「世界1位(の大坂)は今年のクレーコートで素晴らしい進歩を見せ、いつかローランギャロスでチャンピオンになれるだけのパワーと心を十分に示した。だが、ここでは、プレッシャーを感じていた。彼女の名前の横に並ぶ世界ランキング1位ということへの意識が過剰となり、年間グランドスラムへの思いも強すぎて、この試合では21歳(の大坂)は、逆転へ向けた魔法をかけることはできなかった」と続けた。 また同紙は、世界ランキング1位奪取の可能性があったカロリナ・プリスコバ(27、チェコ)、アンゲリク・ケルバー(31、ドイツ)、キキ・ベルテンス(27、オランダ)もまた早く敗戦したことで大坂が今大会後も世界ランキング1位を維持することも紹介した。