最終節はフロントスリーの活躍がカギ 4冠目指すリヴァプールに立ちはだかる“ジョゼ・サーという名の壁”
プレミア優勝を決められるか
前人未到の4冠達成を目指すリヴァプールは、23日のプレミアリーグ最終でウルブズと戦うことになる。 だが、ここで立ちはだかるウルブズは今季8位と好調を維持しており、失点数が40点と少ない。シティ、リヴァプール、チェルシーに続くリーグ4番目に優秀な成績となっており、堅守からゴールをもぎ取る必要がある。 守護神GKジョゼ・サーは要注意人物だ。昨季までギリシャのオリンピアコスでプレイしており、今季初の欧州5大リーグ挑戦としてウルブズにやってきたサー。前任者は現ローマのルイ・パトリシオだっただけに、荷が重いかに思われたが、圧倒的なセービング力で守護神の座を勝ち取った。 英『Squawka』では今季のプレミアのGKをランキング付けしており、トップ10を発表しているが、サーは2位に食い込んだ。1位のアリソン・ベッカーは文句なしだが、2位以下はシティのエデルソン・モラレスやチェルシーのエドゥアール・メンディなど票が分かれるところで、ここにサーが割って入っている。 「ウルブズは今季8位だったが、攻撃力の低さは問題点だ。しかし、チームはトップハーフにいる。それはサーのおかげだ」 英『Squawka』ではこの絶賛ぶりであり、「時として無敵」とも評している。データサイト『SofaScore』でも今季のサーの凄さが分かる。セーブ数120回はリーグ4番目で、クロス対応も素晴らしく、38回のクリアはリーグ3番目の好成績である。 前回対戦でもリヴァプールはウルブズに苦しめられている。2021年12月15日に行われたウルブズのホームゲームで1-0とリヴァプールは勝利したが、後半アディショナルタイムにディボック・オリギが土壇場で決めるまで得点は奪えていない。3セーブとサーのシュートストップも光っており、最終節重要な一戦でモハメド・サラー擁するフロントスリーは彼の守るゴールを揺らすことはできるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部