【箱根予選会】「落選の悔しさをバネに」山梨学院大が箱根路に復活
第97回箱根予選会で山梨学院大が10時間30分50秒で7位通過。2年ぶり34回目の本戦出場を決めた。 【大学駅伝】独断で選ぶ忘れじの箱根5区最強ランナー
好調の選手を選ぶことができた
本戦3度の優勝を誇るプルシアンブルーが箱根路に帰ってくる。 前回17位と、初出場時からの連続出場が33で途切れた実績校が新たな一歩を記した。 「大変うれしく思います。昨年、連続出場記録が途絶え、今年は絶対に戻るという気持ちで一年間取り組んできました。森山キャプテン(真伍、4年)を中心にメンバーがきつい練習に耐えてくれました」 昨年度から就任した飯島理彰駅伝監督は選手の奮闘を称えた。 今回、陸上自衛隊立川駐屯地内の平坦な周回コースに変更になり、高速レースに拍車がかかった。その点を踏まえたとしても、1時間02分07秒でチームトップのポール・オニエゴ(3年)から1時間03分55秒で10番手の大迫太雅(4年)まで、全員が取りこぼしのない堅実なレースを遂行した。 「前日にテクニカルミーティングをしましたが、森山以外は全員、私たちが設定したタイム以上の走りをしてくれました。非常にいいタイムだと思います」(飯島監督) 指揮官の言葉を裏付けるように、初めてのハーフマラソンだった松倉唯斗(3年)、大迫を含めると、出走12名中11名が自己ベストを更新(自己タイの森山を含む)。それまで1時間03分06秒とチーム最速だった森山の記録をオニエゴ、松倉、瀬戸祐希(4年)、橘田大河(2年)が塗り替えた。 合格点といえる結果は充実した日々の練習を反映したものだ。 「全体的にチームの底上げができています。練習がきちんとできていて、調子のいい選手を14名選ぶことができました。メンバーから外れた2名の2年生も調子は良かったです」 予選会に出場経験のある選手は12名中、森山、日影優哉(4年)、坪井海門(3年)、橘田の4名。経験値がものをいう予選会の舞台で、この点からもいかにチーム状況が良かったのかが分かる。