【朝日杯FS】遅生まれレッドベルオーブに不利データ 4月以降生まれは連対率わずか2.6%
1月生まれ圧倒的有利の複勝率5割!
競走馬の寿命は約20年。人間の寿命が80年程であると考えれば、競走馬の一生は人間の4分の1であり、言い方を変えれば4倍の濃い時間を過ごしているともいえる。朝日杯FSの時期は人間でいえば単純比較しても12歳前後。ほぼ体格が成熟に近づくことを考えれば中学生か高校生に近いかもしれないが、いずれにせよ大人の手前である。 【朝日杯FS 2020予想】有力馬はレッドベルオーブ、ステラヴェローチェなど モントライゼにとって心配なデータとは?(SPAIA編) 人間よりも4倍早く成長すると考えると、生まれた時期が3ヶ月違えば人間換算で1歳違うことになる。12歳と13歳、ぐんぐん成長する時期であり、人の体育での走るスピードも歳が違えば全然違ってくる時期だ。その結果は露骨に朝日杯FSの成績にも現れている。 過去6回の阪神開催での朝日杯FSの生月別成績を見れば一目瞭然だ。1月生まれは圧巻の複勝率5割を誇り、優勝馬も2頭出している。そして勝率、連対率、複勝率ともに生月順どおりの成績が下降していることから、早く生まれていればいるほど成長度に差があるのは明らかだ。 今年の朝日杯FS登録馬には残念ながら1月生まれの馬は不在だが、2月生まれの馬は9頭登録している。 一番早い生まれは2月1日生まれのドゥラモンド。あと1日早ければ1月生まれだったことを考えれば、高い複勝率が期待でき、馬券からは絶対に外せないとみる。 その他、2月生まれは日付順にグレナディアガーズ (4日)、テーオーダヴィンチ(9日)、ホウオウアマゾン(12日)、マーチリリー(15日)、ステラヴェローチェ(19日)、スーパーホープ(19日)、カイザーノヴァ(19日)、ショックアクション(27日)と続く。最終結論がどうなろうと、ドゥラモンドとグレナディアガーズからの3連複流しは購入しようと思う。
4月以降生まれが馬券に絡むには
4月以降生まれで馬券になったのはたった2頭しかいない。まずは2017年に1番人気で優勝したダノンプレミアムだ。新馬勝ちからサウジアラビアロイヤルカップを2歳レコードで勝つなど、圧倒的な力がすでに見えていた状況で、4月生まれで勝つにはこれだけのパフォーマンスをすでに見せていることが条件だろう。ちなみにこのときの2着ステルヴィオは出走馬最早の1月15日生まれ、3着タワーオブロンドンは3番目に早い生まれの2月9日だった。 もう1頭4月生まれで馬券になったのは2015年で3着だったシャドウアプローチだ。それまでの戦歴は新馬2着、未勝利1着、ききょうS1着、京王杯2歳S3着というもの。上がり3位以内だったり、全レースで好位を確保していたりと、キャリアに安定感があった。 今回の朝日杯FSで人気になるであろうレッドベルオーブは4月5日生まれ、モントライゼも4月4日生まれだ。もちろん成績は安定しており、ダノンプレミアムのような評価をしてもよいかもしれない。だが、人気になるだけに過去30頭が惨敗してきた4月生まれのパターンに嵌ることも一考しておきたい。 <ライタープロフィール> 佐藤永記 20代を公営ギャンブラーとして過ごし、30歳から公営競技の解説配信活動を開始。競馬を始め多くの公営競技ファンに各競技の面白さや予想の楽しみを伝えている。現在はYoutubeで配信活動を続けながらライターとして公営競技の垣根を超えて各所で執筆中。
佐藤永記