実際、副業している会社員はどれくらい? メリット・デメリットはどうなの?
副業を考えている方の中には、周囲の同僚が具体的にどの程度の副業をしているのか、興味を持つ方が多いようです。 そこで本記事では、副業している会社員の割合や、平均的な副業時間などについて詳しく解説します。加えて、会社員が副業を始める際のメリットとデメリットについても紹介します。 自身が副業に着手すべきかどうか判断したい方は、周囲が実際にどの程度、副業に取り組んでいるのかを確認してみましょう。
副業している会社員の割合
厚生労働省による「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」の報告によると、令和2年時点で副業を行っている方の割合は、全体で9.7%であり、そのうち会社員(正社員)の割合は5.9%でした。 就業形態別の副業をしている方の割合は、図表1のとおりです。 【図表1】
(厚生労働省 「副業・兼業に係る実態把握の内容等について)より 筆者作成) 副業している会社員(正社員)の割合は、全体平均の9.7%より3.8%低い、5.9%です。就業形態別で見ると、最も低い水準です。 ■副業を希望する会社員の割合 株式会社ライボ のJob総研 「2023年 副業・兼業の実態調査」によると、「今後、副業・兼業をしたいと思いますか」という質問に対する回答は、以下のとおりです。 ・思う:55.1% ・どちらかといえば思う:30.4% ・どちらかといえば思わない:6.0% ・思わない:8.5% 「思う」と「どちらかといえば思う」の合計は、85.5%になります。これにより、多くの方が副業を希望していることが分かります。 ■副業を容認している企業の割合 2022年に一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)が発表した「副業・兼業に関するアンケート調査結果」によると、副業や兼業を認めている企業の割合は53.1%でした。また、将来的に認める予定と回答した企業は17.5%であり、これらの「認めている」と「認める予定」を合わせると、83.9%となります。 一方で、社員の副業や兼業を「認める予定はない」と答えた企業は8%であり、「検討していない」と回答した企業は21.5%でした。この調査から、多くの企業が副業に対して前向きな姿勢を持っていることが明らかとなっています。