元宝塚花組スター・天真みちる、同期の宙組トップ・真風涼帆の公演で号泣 初舞台のラインダンスで振り返る宝塚の青春
「おじさん役」に定評がある名バイプレーヤーとして活躍した元花組スターの天真みちるさん。最近、ともに初舞台を踏んだ同期のトップスターの主演作を観劇し、涙したという。音楽学校の2年間を経て、初舞台の同期全員による「ラインダンス」を作り上げた青春とは――。熱烈な宝塚ファンである日本テレビアナウンサーの安藤翔アナ(妻が元タカラジェンヌ)、中島芽生アナ(宝塚音楽学校を4回受験)の2人が迫った。(前・中・後編の前編) 【動画】元宝塚男役スター・天真みちる 十八番“おじさん役”の真髄語る「出し惜しみせず飛び込め!」
■タンバリン芸でおなじみ
(中島アナ):天真みちるさんは、神奈川県・厚木市出身。11月18日生まれ。2006年に92期として入団し、花組に配属。「老老男女」を幅広く演じ、おじさん役に定評がある名バイプレーヤーとして活躍されました。退団後は俳優だけではなく、脚本家、演出家、社長、劇団主宰など幅広く活動されています。 「ほぼ若者の役をやったことがなく、お父さん役や上司役など、ずっと『おじさん』をやっておりました。(プロフィールは)『老老男女』で違いないです」 (中島アナ):冒頭に披露いただきましたが、天真さんといえばタンバリンというのは、ファンの中ではよく知られています。
「おかげさまでやらせてもらっています。宝塚在団中の当時は公演中に組全員での宴会がありまして、その時の余興で叩き出したのが始まりです。下級生の頃から毎年ずっと余興にエントリーして、演出家の先生とかトップスターさんのものまねをやっていたのですが、とうとうネタが尽きて。『何か新しい芸を』と思った時にこれだとタンバリンを始めて、すっかり定着してありがたいですね」 「タンバリン芸人のGONZOさんという方の動画を見て、『男役としてキレッキレで踊ったら面白いかも』と。自分で振り付けしてがむしゃらに叩き鳴らす。コンテンポラリーですね。そんな感じでやっています」
■同期のトップスター姿に涙
(中島アナ):「最近キュンとしたこと」は、宙組公演の『NEVER SAY GOODBYE』のフィナーレ。格好良かったですよね。 「やばかったですよね。まず本編が自分の92期の初舞台公演(の再演)だったんです。改めて見たときに『こんなお話だったんだ』と思うくらい、突き刺さってくる情景、セリフ、やりとりがありすぎて終始泣いていました。もともとその初舞台を一緒に踏んだ同期の真風涼帆がトップスターとして主役を演じているのも感慨深い。幕が上がる前のどん帳に写真が映っている時に『これが(カメラマン役の)ゆりか(真風)が撮った写真だ』と思って、もうその段階で号泣。お芝居でもう体中の水分出し切ったぐらい泣いた後に、(フィナーレ)で『美』が押し寄せてきた。恐ろしく格好いい人たちのパッションを感じて、ちょっと体力が持たなかったですね」