手の筋電を検知して「指よりも先に」クリック入力をしてしまうゲーミング手袋
今後は機械や接続どうこうではなく、人間側でミリ秒を競う時代に…? まるで人体をハックするかのように、手の甲の筋電を感知して、指先がマウスをクリックするより先にクリック入力をするゲーミング手袋「Impulse」が、クラウド・ファンディングで出資金を集めています。 【全画像をみる】手の筋電を検知して「指よりも先に」クリック入力をしてしまうゲーミング手袋
70ミリ秒の差が勝敗を分ける!
通常のクリック速度は、速くても150ミリ秒なのだそうです。ですがこのグローブを装着すると、それが80ミリ秒に短縮できるようになります。その70ミリ秒の差が、FPSでのシューティングを有利にするのです。
活躍するジャンルは3種類
「Impulse」の重さはたった50gで、コンピューターとは有線接続をします。推奨されるジャンルはFPSと、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)、そしてRTS(リアルタイムストラテジー)です。使用者は、装着していることを忘れてしまうくらい手に馴染むのだそうな。
大学の研究者が開発
この手袋をデザインしたのは、ウォータールー大学の神経インターフェイスと生体四肢の研究者とのこと。これには、独自の機械学習アルゴリズムを使用したセンサーが内蔵されており、筋電を読み取ることで「クリックの意図を予測」するのだそうです。 本当は「クリックしろ」という指示を送り出す脳から信号を読み取れたら最速なのでしょうけども、微妙にピクっと動く手の甲を読むことで、指先でクリックするまでのラグを省略するワケです。
勝利を掴むためなら安い出資金
KICKSTARTERでは、一番安い早割がひとつ約1万2800円で出資できるようになっています。目標金額の118万5000円はとっくに超えているので、世界中のゲーマーたちがどれほど欲しがっているのかが分かりますね。 しかしこうしたデバイスがこのまま技術が進化すると、いつかは脳ミソに電極をブっ挿して、考えるより速くクリックする時代が来るかもしれませんね。おそらくは、イーロン・マスク兄貴の「Neuralink」が、それを実現することでしょう。チップを埋めて無線でとかいうとまた低遅延が云々…とかってなるので、コード直挿しでね! Source: KICKSTARTER
岡本玄介