美しくも哀しき禁断の恋を描くドビュッシーのオペラ『ペアレスとメリザンド』が新国立劇場で上演
妻のメリザンドと弟のペアレスの禁断の恋に気づいたゴローが引き裂かれたみずからの気持ちに翻弄される、閉鎖的な城の愛憎の物語『ペアレスとメリザンド』。メーテルリンクのこの戯曲をもとにしたドビュッシー唯一のオペラが7月2日(土)から7月17日(日)まで、東京 新国立劇場で上演されます。 英国の鬼才、ケイティ・ミッチェルは、物語をある一家へやって来た女性の密室の夢想に置き換え、現代的なドラマに仕立て直しました。この演出は2016年にエクサンプロヴァンス音楽祭で初演され、きわめて今日的な演出と話題を呼びました。 新国立劇場の芸術監督、大野和士がみずから指揮を務めるほか、この作品をとくに得意とするベルナール・リヒター(ペアレス)、カレン・ヴルシュ(メリザンド)とエクサンプロヴァンス音楽祭でもゴロー役を演じたロラン・ナウリ。浜田理恵、妻屋秀和ら人気の日本人歌手も出演します。 Photo:エクサンプロヴァンス音楽祭公演より (c)Patrick Berger / ArtComPress