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「それ、新作?」が挨拶の読モ界で、私の金銭感覚が狂うまで

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女子SPA!

 こんにちは。ライターの高木沙織です。  20代後半、ほんの少しだけですが某ファッション誌の読モ(読者モデル)をしていた私。 ⇒【写真】著者の高木沙織さん  それほど出番のない“読モのはしくれ”ではありましたが、当時からコスメや美容情報、ファッションへの探求心はやたらと旺盛で、「これ、欲しいな」「次の撮影のときに使いたいな」と物欲が沸々と湧いてきては、「我慢、我慢」と打ち消す日々。  その頃というのは今のようにプチプラで品質がいいコスメも洋服もあまりなかったし、なにかとお金がかかる時代だったのです。

「それ、新作・新商品?」が挨拶

 読モの世界に足を踏み入れて驚いたこと。それは、みんなの私物のキラキラ感。  メイクは発売開始すぐの新色コスメで仕上げられ、洋服は人気アパレルブランドの店頭の一番目立つところにあるマネキンが着ているものを身にまとっていて、身に着けているもののすべてが新作なんですから。  しかも、どれも高価なものばかり。雑誌に載るわけだから気合いが入るのも分かるけれど、アイシャドウが7,000円にグロスが4,000円、あのワンピースなんて30,000円もするのに! それを買えるなんてすごっ!   「彼女たちはかわいいだけじゃなくてキャリアウーマンでもあるのか、天は二物を与えたわけね。羨ましい」  撮影に行くたびにこう思っていた私です。会話だって…… 「あ、〇〇ちゃん久しぶり! そのスカート△△の新しいやつだよね?」って、私物チェックから入るんだから。  “新作のなにか”を身に着けていなかったり、ちょっとダサめのファッションをしていたりすると、「あ、どうもー(頭からつま先までジロりとチェックしながら)」と塩対応してくる分かりやすいマウンティング読モもいたしね。 怖かったー……。

金銭感覚が狂い始める

 さて、私はというと。はい、その世界に片方のひざくらいまで浸かりました。 「かつて私もそうしていたように、私物や洋服も参考にしてもらえるものを身に着けなくては!」 と、謎の使命感に駆られたり……。 「せっかく知り合った読モのみんなの輪から外れないように、私も新しいものをいろいろ買わなくては!」 と、焦りを感じたり……。  本当は甘いものは好きじゃないのに、人気のカフェにスイーツを食べに行ったりもしていましたよ。すべては話題作りのために、ね。  その結果、グランドスタッフ(航空会社の地上職)の決して高いとは言えないお給料の多くを、自分を着飾るものへとつぎ込むようになりました。毎月、「お給料日まであと〇日」とカウントダウンをする羽目にも。自業自得ですが。  撮影に呼ばれる回数や企画内容によって出費は変わりますが、洋服は都度新調(上下トータル+靴)、美容室でカットとカラーリング、トリートメントをしてコスメもちょこちょこ買い足していましたね。今の私は、洋服もコスメもプチプラ、美容室へ行くのも2か月に1度で十分なのですから、考えられません。

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