Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

まだ見ぬ「わが子の才能」掘り起こす5つの質問

配信

東洋経済オンライン

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから 高校1年生の子どもがいます。コロナで休校がずっと続いていましたが、ようやく学校が始まったと思ったら、進路選択の話が出てきて、自分の将来の夢と、9月までには文系か理系か決めるように言われたようです。高校2年生のクラス分けのためらしいですが、自分のやりたいことがまだわからず、また文系も理系もわからない中で、どのようにこの子の進路を考えてあげたらいいでしょうか。 (仮名:藤原さん)

■高1で進路選択をするという無謀さ  入学してまだ学校にまともに行っていない段階でいきなりの進路選択、かなりつらいですね。クラス分けのために決めなければならないという学校の事情もわかりますが、子どもの視点に立てば、無理難題を急に押しつけられたと感じても無理はないでしょう。  そもそも自分がやりたいことを高校1年生で決めることも容易ではありません。すでに自分の進みたい道が明確になっている一部の子を除き、多くの子はまだ不明確であるに違いありません。

 2005年に実施された「希望」に関するある調査データ(『希望学』、玄田有史)によれば、中3で持った夢が実現した割合は15.1%で、小6で持った夢が実現した割合は8.2%であったようです。つまりほとんどが実現しないのです。  しかし、小さい頃に希望する職業を具体的に持っていた人のほうが、持っていなかった人に比べて、やりがいのある仕事に就いていることもこの調査からわかっています。ですから早い段階から、夢を持つことは何かしら有効であるようですが、近年では高校でキャリア教育が推進されてきてはいるものの、小中学校の段階では重点化されていないため、やはり多くの子どもにとっては難しいことでしょう。

 一方で、才能や能力に気づくこと自体も難しいことです。「プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)」という言葉があります。これは、スタンフォード大学の教育学・心理学教授であるクランボルツ教授によって提唱された「キャリア形成に関する理論」です。それによると、キャリアの8割は偶然の出来事によって形成されるといいます。  筆者の知人で、音楽分野のアーティストがいます。この方は、高校時代にたまたま音楽メンバーが足りなくなって誘われたことがきっかけで、東京芸術大学へ進み、今はオペラ歌手としても世界的に活躍しています。

【関連記事】