英メディアは日本の引き分けを絶賛「気迫と攻撃の直感」「勤勉プレー」
「日本は2度、同点に追いつきセネガルと引き分けた。セネガルは勝ち点3を取って予選の戦いを終わらせるべきだったと思う一方で、アリウ・シセ監督の試合後の笑みは彼らが正しい道のりにあることを示していた」 セネガルにとって決して悔やまれる引き分けではなかったという見方を明らかにした上で、日本の戦いぶりをこう伝えた。 「試合前に西野朗監督は『体重を5キロ増やし、身長を5センチ伸ばすように何人かの選手に頼んだ』と語るなど、セネガルの身体能力について幾分落ち込み気味に目を向けていた。だが、試合開始とともに印象的だったのは、セネガル選手のスピードではなく、石が水を跳ねていくかのようにボールを素早く動かした日本のポゼッションの速さだった。それでも、セネガルは、我慢強く、正しい時に攻撃して、サイドを広く使い、試合をコントロールしたが、試合開始から約30分後、日本が驚くべきことに互角のレベルになった」 そして、前半34分の乾貴士の同点ゴールの場面を「長友佑都がペナルティーエリアを斜めに走り、乾がゴール左でボールを引き受けるとカディム・エンディアイエの爪先をかすめる素晴らしいシュートをネット隅の下に流し込んだ」と紹介。 さらに後半の激闘について「後半に両チームはミスからチャンスをつかんだ。エムバイエ・ニアンは、吉田麻也のヘディングの判断ミスをつき強烈なシュートを放ち、その一方で、セネガルも、大迫勇也に数度チャンスを与えた。だが、大迫は1度はフリーでのヘディングをミス、もう1度はペナルティーエリアへの低い素早いクロスに全く合わせることができなかった」と続け「セネガルは何度もリードを許しそうになった。試合を終わらせるべき優位な立場から一転し、セネガルは負ける危険性もあった」と日本の健闘ぶりを伝えた。 後半に投入された本田の同点ゴールシーンについては「ペナルティーエリアの左サイドで右からのクロスボールに大迫勇也はつぶされたが、本田圭佑が反対のサイドに現れてゴールを決めた」と描写した。 ちなみに同メディアが、各選手につけた、この試合のレイティング(採点)の最高は、柴崎の「8」で最低は川島の「5」だった。 記事は「この結果を両チームは共に喜ぶべきものだっただろう。予選突破には勝利が必要だったが、彼らはグループステージの最終戦を良い位置で迎えることができる」と、勝ち点「4」に伸ばした両チームが共にグループステージ突破の可能性を高めたことでまとめられていた。