Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

小島慶子さんが、相手の偏見を取り除くためでも「ADHD当事者による自虐的笑い」を勧めない理由

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
withnews

40歳を過ぎてから軽度のADHD(注意欠如・多動症)と診断された小島慶子さん。自らを「不快なものに対する耐性が極めて低い」「物音に敏感で人一倍気が散りやすい」「なんて我の強い脳みそ!」ととらえる小島さんが語る、半生の脳内実況です! 【画像】誰に対しても当てはまる! 札幌市の発達障害「虎の巻」が話題に

「障害者はこのように考えるのだな」と一般化することはできない

  ADHDのことを書いたり話したりするようになってから、仕事場などで「実は自分も」とか「うちの子が」と話して下さる方が増えました。医師の診断を受けている人もいれば、そうでない人もいます。「もしかしたら自分は発達障害なのかもしれないと思っているのだが、小島さんの文章を読んでいるとなんだか安心する」という人も。  以前ここで書いたように、その人に診断名がつくかつかないかは私にとっては問題ではありません。ご自身の、あるいはお身内のご様子について「こんな特徴があってね」と縷々(るる)話して下さるのを聞くと、みんな誰かに聞いてほしいのだなと思いますし、私になら話しても大丈夫だろうと思ってくれたことが嬉しいです。  普段は、なかなかわかってもらえないので話さないようにしている人もいるでしょう。もし、誰かがあなたに「実はね」とうちあけてくれたら、特別気の利いたことを言わなくても、そうなんだねと話を聞いてあげることが大事だと思います。  ただし、「なるほど障害者はこのように考えるのだな」と一般化はしないでください。同じ障害を持つ人が、みな同じ考えというわけではありませんから。  例えば、当事者が障害を自虐的に笑うことによって、障害者に対する“かわいそうで、善良な人々”という先入観や偏見を取り除こうと考える人がいる一方で、そもそも自虐ネタ的な表現を好まない人もいます。たまたま出会った人が障害を自虐的な笑いにして「自分は気にしない」と言ったからといって、同じ障害を持つ人が皆そう考えているわけではないことを忘れないでほしいです。  私の場合はADHDの自虐で笑いを取ろうとは思わないですし、そんな方法でなくても先入観を取り除くことはできると思っています。

【関連記事】