【解説】石破首相「所信表明演説」の裏側 少数与党の異例の国会は…
鈴江キャスター 「3つ目の疑問ですが、注目される『103万円の壁』。これは結局どうなるんでしょうか?」 平本記者 「臨時国会の議論の焦点の1つで、石破首相は29日の演説で引き上げを表明しましたから、『引き上げ』自体は実現する見通しです。しかし、細かい制度設計はこれからです。ポイントを3つ紹介します。1つ目は『引き上げ幅』です。国民民主の言う178万円、満額まで行くのか、今自民が主張している10万円程度なのか。2つ目は他の『壁』にも一緒に手をつけるのか。『106万円』『130万円の壁』、そして特定扶養控除まで緩和するのか。そして3つ目は『所得制限を設けるか』です」 「この税制調査会(税調)の議論が決着するのは期限ギリギリ、2週間後の12月中旬頃と言われています。ただ、今回は最後に決まりましたよと結果だけ国民に提示するのではなく、どういった考えで私たちが納めた税金の使い道が変わるのか、少数与党の国会、見える形で、わかりやすいプロセスで国会論戦を見せてほしいと思います」 鈴江キャスター 「ここから未知の領域に進んでいくということですね」