コロナ禍でも増益している3月権利月の株主優待株 ≪第2弾≫
今回は前回に引き続き、1年で最も決算月が集中する3月期の中で、企業の本業の利益に当たる営業利益が増益予想となっており、配当+優待利回りが良好な株主優待株を四季報を参考にご紹介します。 元記事で画像を全てみる 新型コロナがまだまだ日常を脅かす中で、業績のトレンドはこのまましばらく続くのでしょうか。 3月期は株主優待株多数のため、数回に分けて証券コード順にご紹介します。 株価その他の情報は1/25終値時点でのYahoo!ファイナンスから引用しています。
(1) モーニングスター(4765)
「モーニングスター」は投資信託データ販売や投信運用、投資関連セミナーを行う企業です。 第二四半期決算によれば、コロナ禍により対面でのセミナーなどが大きく制限されたため、セミナー収入や付随する広告収入が減少した一方で、投信信託報酬の増加により全体では増収増益となりました。 四季報によると21年3月期、22年3月期とも増収増益予想です。 株主優待として自社で運営する株式新聞の購読が無料となるため、配当+優待利回りはなんと110%超えであり、新聞購読料のみで投資分がペイされてしまいます。 ◆モーニングスター(4765) ・ 株価 490円 ・ 最低購入代金(100株)4万9000円 ・ 権利日 3月末日・9月末日 ・ 配当 15.5円 ■株主優待 (1) 仮想通貨(暗号資産)XRPを贈呈 (2) 株式新聞ウェブ版無料購読クーポン 【3月末】 100株以上 (1) 50XRP+(2) 6か月無料(2万6400円相当) 500株以上 (1) 50XRP+(2) 12か月無料(5万2800円相当) 【9月末日】 100株以上 (1) 50XRP
(2) TAC(4319)
「TAC」は会計・法律分野など資格取得のための学校を展開しており、そのほか法人研修や出版、人材紹介事業なども行っています。 第二四半期決算によれば、新型コロナに伴う試験延期などで売上が減少し、消費税値上げ前の駆け込み消費があった前期と比較すると減収となりました。 四季報の21年3月期の予想では、校舎を減床した分の原状回復費用などがかかった前期と比較すると営業利益は増益予想であり、翌期22年3月期は横ばい予想です。 「TAC」の株主優待は、自社で行う講座受講料が10%割引となるものであり、10万円以上かかる講座も多いなか割引が適用されれば1万円以上の優待となるため、優待利回りが高くなります。 年間で1講座受講し割引1万円が適用された場合、配当+優待利回りは約40%と破格の利回りとなるので、資格取得検討中の方はいかがでしょうか。 ◆TAC(4319) ・ 株価 267円 ・ 最低購入代金(100株)2万6700円 ・ 権利日 3月末日・9月末日 ・ 配当 5円 ■株主優待 受講割引券(10%割引) 100株以上 1枚 1000株以上 2枚