【若駒ピカイチ】エムズはアクシデントに動じない頼もしさ 荻野極騎手「馬の能力で勝たせてもらいました」
◆エムズ(8日、中京新馬、芝2000メートル)=栗・池江、牡、父ドゥラメンテ、母ライフフォーセール、母の父ノットフォーセール 《戦評》1コーナーで内外の馬と接触してバランスを崩すシーンがありながらも、その後はリズムを取り戻してスムーズに追走。4コーナーで外を通って直線で早めに先頭に立ち、そのまま押し切った。アクシデントに動じず、ねじ伏せるような強い勝ち方だった。 《血統》母は亜GⅠの勝ち馬。半姉ダノンファンタジー(父ディープインパクト)は阪神JFを勝ち、マイル前後で重賞6勝と活躍した。きょうだいがコンスタントに勝ち上がっている、優秀な母系の出身だ。 《将来性》「調教でいいものを感じていました。序盤にゴチャつきましたが、うまくリカバーできましたし、きょうは馬の能力で勝たせてもらいました。いい馬です」と荻野極騎手。速い時計への対応など未知数な部分はあるが、メンタルの強さやレースセンスのよさは頼もしい限り。今後の成長を見守りたい一頭だ。(北池良輔)