【2代目シビックタイプR】最も存在感の薄いタイプRが、実は最も運転が楽しいという事実
6代目となるシビックタイプRが2022年に公開された。初代であるEK9は1997年の登場であり、その魅力は安価でありながらも、185PS/8200rpmを発揮するB16B型エンジンをはじめ、随所に走りに特化したパーツが用いられているところにある。 【YouTube】中古シビックタイプRをじっくり解説した動画こちら! 今回、東京都西多摩郡瑞穂町にあるホンダスポーツカー専門店「HMR」で見たのは2代目のシビックタイプRだ。代表の石川賢治さんは「歴代の中で最も人気がないのが2代目のEP3ですが、乗って一番楽しいのもこのEP3です」という。トヨタ86でS耐に参戦するほどの腕っこきであり、スポーツカーを運転するのがとにかく好きな石川さんがそうまで言うのである。2代目EP3は、ずんぐりむっくりとした見た目で敬遠されがちだが、走って楽しいのである。 3代目FD2からはノッチバックとなったことからも、シビックタイプRといえばハッチバックと言えるのは初代と2代目までだ。2代目はもちろん英国製。2ℓ直4のK20AエンジンはもちろんVTECであり、215PSを発生させる。6速MTのシフトレバーをセンターパネルからはえるコラムシフトのようなポジショニングだが、「この位置が走り始めるとめちゃめちゃしっくりくるんです」と石川さんは言う。 歴代タイプRで最も存在感が薄いと言われる2代目EP3だが、こちらもジワジワと中古価格は上がっている。とにかく新車が売れなかった。それゆえに、中古車の流通も少ない。程度のいい初代は高価過ぎる。でもハッチバックのシビックタイプRが欲しい、という向きは少なからずいるのだから相当だろう。 また、EP3は海外での人気が高い。ラリーやツーリングレースで活躍した実績もあり、海外流出もこれから増えていくだろう。 HMRでは現在2台の販売車両があった。いずれも200万円ほど。興味のない人にとっては「高い」のかもしれないが、探している人にとっては「納得」かもしれない。なんせ、売り物がとにかくないのだから。 そんなシビックタイプRが登場する動画もありますので、ぜひご覧ください。 HMR 東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎東松原11-5 042-568-1388 Video:Yoshihide Shoshima Video Edit::Airi Miharu Text:Takashi Ogiyama