コロナ大流行が懸念される中、マスク着用をめぐる暴行事件が相次ぐ=韓国ソウル市
韓国では、新型コロナウイルス感染症の1日当たり新規感染者が5日連続で500人台を記録する中、マスク着用をめぐる暴行事件が相次いで発生した。 【写真】もっと大きな写真を見る ソウル市ノウォン(蘆原)警察署は4日、50代の男性A氏を特定犯罪加重処罰などに関する法律上の運転手暴行の嫌疑で在宅起訴し、取り調べをしていることを明らかにした。 警察によると、A氏は2日の午後6時50分ごろ、マスクをあごにかけたまま蘆原区のハゲ(下渓)駅近くで市内バスに乗り、バスの運転手が「マスクをきちんとつけてほしい」と要求すると、運転席に設置されている飛沫防止用の幕を拳で叩き壊すなど、乱暴な行動をした嫌疑が持たれている。 警察はこれを見ていた乗客とバスの運転手の通報を受けて出動し、現場でA氏を逮捕して在宅起訴した。A氏は警察の取調べに「バスの運転手からマスクをきちんとつけるように言われ、腹が立って犯行に及んだ」という趣旨の供述をしたという。 警察関係者は「A氏の感染病の予防および管理に関する法律違反事項については5日に区庁に公文書で通報する」と説明した。これに先立ち、政府は昨年10月からコロナ感染拡散の恐れが高い公共交通機関などではマスク着用を義務づけ、これに違反した場合は罰金を科している。 一方、ソウル市トボン(道峰)区でもマスク着用をめぐる暴行事件が発生したことが確認された。70代の男性B氏は3日の午後3時ごろ、マスクを外してタバコを吸いながら道を歩いていたところ、30代の女性がこれに抗議すると、口論の末、女性に暴行を加えた。この様子を目撃し、止めようとした60代の女性もB氏に暴行されたという。 警察関係者は「事件当時、現場に出動して初動措置を終えた」とし「近いうちにB氏を呼んで調査した後、暴行容疑で起訴する予定だ」と述べた。
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