稽古中に大けが負った片岡愛之助、ブログで心境つづる「とても残念で悔しい思いです」…先月29日に上顎と鼻骨骨折
11月29日に京都・南座で稽古中に舞台装置と接触し「上顎(がく)および鼻骨骨折」の大けがを負った歌舞伎俳優の片岡愛之助が1日、自身のブログを更新し、現在の心境をつづった。 愛之助はこの日、ブログで「皆様、ご心配をおかけして申し訳ありません。稽古中のことで大変驚きました」と報告した。先月29日に同所で昼の部「大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)」の稽古中に上から下りてきた雲の絵が描かれた幅2メートルほどの木製プレートと接触。大けがを負っていたことを30日、松竹が発表した。 けがを受けて、同所で1日に開幕した「當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(22日まで)を当面、休演する。「顔見世興行」は毎年12月に開催される京都の冬の風物詩であることから、「顔見世に出られないことは、とても残念で悔しい思いです」と思いを吐露。「然し乍ら(しかしながら)、神様がくれたしばしのお休みなのだと、気持ちを切り替え しっかり治したいと思います」と前を向いた。 休演の愛之助に代わり、中村壱太郎が昼の部「大津絵道場寺」、中村萬太郎が夜の部「色彩間苅豆」で代役をつとめる。愛之助は「12月のこの公演が、大成功することを心より願うとともに、療養の間、確りいろいろなことを勉強して、また皆様の前でいい作品を届けられるよう努めます」とつづった。
報知新聞社