「ドミノ・ピザ」が地域貢献 ホーム入居者に60枚無料配達 船橋 お年寄り「1回食べてみたかった」
船橋市古和釜町の軽費老人ホーム「福寿荘」に、大手ピザチェーンの地域貢献活動で八千代市内の店舗からピザ60枚が無料配達された。新型コロナ感染防止に日々気を付けながら生活する入居者に食べてもらい、励みになればと実現。生まれて初めてピザを口にするお年寄りもおり、静かにゆっくりと味わった。 提供したのは「ドミノ・ピザ」。八千代緑が丘店から出来たてのMサイズ5種類計60枚をバイクと自転車で届けた。自立生活ができる60~90代の96人が暮らす同ホーム。入居者たちは板で仕切って普段から黙食を心掛けている食堂で、お好みを1切れずつ選んだ。
具材のサラミやパイナップルも満喫した入居4年目の女性(88)は「家の近くにお店があり、1人では食べ切れないので頼んだことはなかったが、1回食べてみたいと思っていた。ごちそうさま」とにっこり。 ドミノ・ピザジャパンによると、この活動は「無料ピザで地域支援」と銘打ち、2年前に開始。コロナ禍に社会を支える病院や保育・介護施設の職員、児童養護施設の子どもたちなどに届けており、今年2月には無料配布が累計50万枚に達した。巣ごもり需要で売り上げが増えた分の社会還元の意味もあるという。