【小泉恵未コラム】ファンタスティックムーンと挑むピーヒュレク騎手をコエミが直撃、「この子はジャパンCが合っていると思ったから連れてきた」
東京競馬場で21日、外国馬の陣営による共同記者会見が行われました。ファンタスティックムーンに騎乗するレネ・ピーヒュレク騎手を見つけて手を振ったら、近づいてきて、私の隣にぴょこんと座る。その横に彼女であるサラ・シュタインベルク調教師がちょこんと座る。多分、会見予定者が記者と横並びで他馬の会見を聞くのは異例だと思うのですが、それくらいドイツ陣営はコンパクトです。 雨の降る中の午前7時の調教に「今日寒かったでしょ?」と尋ねると「暖かい。冬のドイツと比べてみてよ」と言われ、思わず噴き出しそうになる。最近覚えた言葉を聞くと「みそスープください」。親友のフィリップ・ミナリクは緑茶が好きだったけれど、レネはみそ汁が好きなんです。雑談はこれくらいにして、馬について聞いてみる。 「ドイツ馬はスタミナはあるけれどスピードが心配では」と聞くと、「この子は日本の良馬場が合っていて、コンディションも今が抜群。末脚が切れるのでジャパンCが合っていると思ったから連れてきた」。フィリップがジャパンCに参戦したアイヴァンホウとイトウの日本での攻め馬手はレネでした。短期免許で日本競馬の難しさも知っていますし、決して思いつきでの出走ではありません。 今回はシュタインベルク調教師が1人で調整を行い、1人でパドックを引きます。ここまでの戦績は芝2400メートルで5戦3勝、良馬場では4戦全勝です。9月のバーデン大賞でドバイオナーに勝利したのが有名ですが、6月のバーデン経済大賞の末脚キラリ☆ も見てほしい。さらに凱旋門賞ではシンエンペラーに先着しています。ぜひ応援してください♡ フランスからの参戦となるゴリアットも血統を見ればドイツ産馬。前述のイトウを輩出したアドラーフルーク産駒で、こちらはどんな馬場にも対応できるオールマイティー。「ヨーロッパ最強馬を日本で走らせることで、日本競馬の進化を見るいい指標になるはず」と豪語するオーナーのジョン・スチュアートさんに見せてやりましょうよ、日本の実力を! ドウデュースとチェルヴィニアとジャスティンパレスとスターズオンアース。ここに外国馬3頭を入れて勝負します。(フリーアナウンサー)
中日スポーツ