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自粛明けの部活 熱中症に注意を 体力低下「ゆっくり慣らして」

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下野新聞SOON

 夏に向けて日に日に気温が上昇する中、危険性が高くなるのが熱中症。気象庁は7~9月に熱中症の恐れが高まる「危険な暑さ」となる日が多くなると予想している。新型コロナウイルスによる自粛期間が長引いたことで、運動部活動に所属する中高生の体力・免疫力低下も懸念されることから、とちぎスポーツ医科学センターの中田佳秀(なかだよしひで)指導担当専門員(27)は「競技によってさまざまなリスクが存在する。今年は特に気をつけてほしい」と警鐘を鳴らす。  日本スポーツ振興センターなどの調べによると、全身をユニホームで覆う野球やサッカー、ラグビーといった屋外競技のほか、防具や胴着を身に着ける剣道や柔道など屋内競技でも熱中症の発生が増えている。風や太陽の影響を防ぐため窓やカーテンを閉めることがあるバドミントンやバスケットボールなどでも注意が必要だ。  トレーニング再開時や、梅雨明けの気温上昇時のリスクについて、中田専門員は「暑熱環境下では1~2週間で体の熱放散の準備ができる。新型コロナによる自粛期間を考えると1カ月前後はゆっくりと体を慣らしてあげることが重要」と無理をしないことを呼び掛ける。  気温とともに注意を払う必要があるのが湿度と水分摂取量。中田専門員は「湿度が高いと深部体温が過度に上昇しやすく、体重の1~2%以上の水分が汗で放出されると持久力が急激に落ちる」と指摘。運動前後の体重変化や尿の色も脱水状態かどうかを判断する指標になり、水分と同時に塩分や糖分を適切に摂取することも重要だという。  中田専門員が熱中症予防として勧めるのが、深部体温を下げる「事前クーリング」。微細な氷の粒が液体に混ざった、柔らかいシャーベット状の「アイススラリー」を運動前に摂取したり、手洗いする際に、あえて時間をかけて手のひらを冷やしたりすることでも効果が期待できるという。  感染症対策と両立しながらの熱中症対策は難しい面もあるが、中田専門員は「子どもは体温調節機能が発達しきっていない部分もあるので、部活動以外でもマスクの着用などを含め指導者が気を配ってほしい」と注意を促した。

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