常総学院と中京大中京、34年ぶりに甲子園で対戦 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第8日の27日、2回戦の残り3試合が行われ、ベスト8が出そろう。各試合の見どころを紹介する。 【今大会のホームランを写真で】 ◇第8日第1試合 智弁学園(奈良)vs広島新庄(広島) 優勝候補同士の一戦を制して勢いにのる智弁学園の強打を、延長戦を継投で零封した広島新庄の投手陣が封じ込められるかがポイントだ。智弁学園は3番・前川が本調子ではないのが気がかりだが、下位打線は元気。6番・植垣が3打点、7番・森田が2打点と勝負強い打撃を見せただけに、上位と勝負を避けられても打線のつながりには事欠かない。広島新庄は右腕・花田の直球に力があり八回途中を無四球に抑え、左腕・秋山はスライダーなどの変化球が効果的だった。打線が12回で7安打と迫力に欠けるだけに、「勝利の方程式」となる花田から秋山への交代のタイミングで目先を変えたい。 <1回戦の結果> 智弁学園8―6大阪桐蔭 広島新庄1―0上田西 ◇第8日第2試合 東海大菅生(東京)vs京都国際(京都) 強打の東海大菅生を、延長戦で甲子園初勝利をつかみ勢いに乗る京都国際の二枚看板が抑え込めるか。東海大菅生は3番・千田、6番・鈴木悠がともに左越えアーチを放つなど長打力が光り、機動力を生かした攻撃も披露した。エース左腕の本田が肩の違和感で登板を回避し、継投で乗り切った投手陣に不安を抱えるだけに、打線が早めに援護したい。京都国際は左腕・森下、右腕・平野がともに5回ずつ登板。森下はスライダー、平野はカーブを軸に変化球も豊富なだけに、緩急を使って相手打線をかわしたい。打線は1番・武田、3番・中川が勝負強く、接戦に持ち込み終盤で勝負したい。 <1回戦の結果> 東海大菅生4―3聖カタリナ学園 京都国際5―4柴田 ◇第8日第3試合 常総学院(茨城)vs中京大中京(愛知) 春夏とも優勝経験のある両校が34年ぶりに、センバツでは初めて甲子園でぶつかる。中京大中京はエース右腕の畔柳が1回戦を被安打6で完封したが、中1日となるだけに小柄で制球力が持ち味の左腕・柴田の先発も十分予測できる。打線は途中出場の櫛田のランニング本塁打による2点のみでわずか3安打と苦しんだだけに、持ち味の集中打を発揮したい。センバツ史上初のタイブレークを制した常総学院は、攻撃では決勝打を放つなど3安打2打点と当たっている5番・秋本の前に走者をためたい。秋本、大川の両右腕は安定感に欠け、4失策と守備も乱れただけに立て直しが急務となる。 <1回戦の結果> 常総学院9―5敦賀気比 中京大中京2―0専大松戸 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。