梅キムチに甘い梅干しおにぎり!?今井真実さんの韓国&台湾梅リサーチ旅レポート
逆に日本では、青梅をお漬物感覚で食べることは少ないですよね。青梅は生で食べると、毒があると言われていますが、それは微量のこと。1日に、何粒か食べるには問題ありません。私も青梅のお漬物のレシピをいくつか作っていますが、来季は韓国風の味付けも作るつもりです。 ちなみに、梅シロップもプルコギのタレや、キムチ、水キムチに使うのだとか。これも家庭によりけりで、雑味が入るからうちはお砂糖だけ! など、その家々で代々伝わるレシピが違うそうです。
現地の友人シェフは完熟梅で梅仕事。4年もののはちみつ梅は絶品!
友人のシェフ、シネは完熟梅ではちみつ梅を作っていました。韓国では完熟梅で梅仕事をする場合は農家さんから直接取り寄せをするそうです。完熟梅は柔らかく実がデリケートゆえ、あまり市場に出回りません。 レシピを聞いたところ、驚いたことにシネのはちみつ梅は、完熟梅と塩の割合が1:1なんだそう! あまりの衝撃に、彼女に何度も確認してしまいました。塩漬けした梅をさらにハチミツにつけて、冷蔵庫で保存するんだとか。 4年ものをいただいたのですが、これがもう絶品! ちゃんとしょっぱくてほんのり後味が甘い。ふっくらとした果肉の中はとろんとろん。なんとも言えずまさに「良い塩梅」なんです。来年は絶対これも作ろうと思いました。うーん、梅専用の冷蔵庫が欲しい……!
韓国でも梅酒がたくさん売られています
韓国では梅酒もたくさん売られています。デパートのワイン売り場にもしっかりと梅酒のコーナーが。中には高級なものも! 私たちも試飲の場を設けてもらい、梅干し嫌いの韓国人の友人に、梅ボーイズが限定で販売している「梅ウォッカ」を飲んでもらいました。 反応にどきどきしましたが、これが大好評! やはり梅干しより、甘い梅の味の方が受けるようです。梅ウォッカとオージービーフWAGYUの組み合わせも最高でした。牛肉と梅酒は相性が良いんですよ!
台湾への移動中の機内、原田マハさん著『夏を喪くす』を読んで号泣
さて、韓国の次に、私たちは台湾に渡りました。山本さんとは飛行機は別の便。 しばしひとりの時間のお供は、原田マハさんの『夏を喪くす』という作品です。夏の初めに、本屋さんで買っておいたこの本。今回の旅にぴったりでした。 さまざまの女性が、ふと立ち止まり自分が歩んできた人生に思いを馳せ、ある時は許し、許され、足をもつらせながらも一歩を踏み出すような短編集です。