日本の安全保障環境「非常に悪くなってる」識者「ウェークアップ」で断言
防衛研究所の防衛政策研究室長・高橋杉雄氏が16日、読売テレビ・日本テレビ系「ウェークアップ」に出演し、日本周辺の安全保障環境について「非常に悪くなってる」と断言した。 ウクライナ侵攻を続けるロシアが日本海でもミサイルの発射実験を行った。14日、潜水艦2隻によって最大射程2000キロの巡航ミサイル「カリブル」の発射実験に成功したと公表した。 キャスターを務める弁護士で中大法科大学院教授の野村修也氏は「日本の防衛というのは中国、北朝鮮、ロシア、3正面で守っていかないといけない、防衛していかないといけない」とした上で「今の日本の防衛費の体制で十分なんでしょうか?」と高橋氏に質問した。 高橋氏は「なかなかわたしの立場では答えにくい」と前置きした上で「20年前と比べて安全保障環境は非常に悪くなってることは明らか」と分析。「にも関わらず、20年前と同じ防衛費の水準でいいのかどうかというのは国民と国会で議論していただくべき問題」と「防衛」について、避けずに議論することの重要性を説いた。