ナゴルノカラバフ情勢 難民化したアルメニア系住民
ステパナケルト、アゼルバイジャン、9月25日 (AP) ― 1994年以降、アルメニアが実効支配していたナゴルノカラバフから避難してきたが、行き場のないのアルメニア系住民が、ロシア平和維持軍の基地周辺でキャンプ生活を始めた。 アゼルバイジャンが9月19日、そのナゴルノカラバフに駐屯するアルメニア軍に対して、「対テロ作戦」と称する軍事行動を起こしたため、生活の場を奪われた約12万人のアルメニア系住民が、着の身着のままで紛争地帯から退避してきた。 アルメニアのパシニャン首相は9月22日、政府の会合で、この地域のアルメニア系住民が直ちに家を離れる必要はないが、必要であれば4万人の避難民を受け入れる用意があると述べた。 ロシア国防省によると、440人の子どもを含む800人以上の行き場を失ったアルメニア人が、ロシア平和維持軍基地に退避してきているという。 同国防省は、アルメニアとナゴルノカラバフを結ぶ「ラチン回廊」を通って、人道援助物資が避難民に届けられるようになったことを明らかにした。 (日本語翻訳・編集 アフロ)