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400年分史料16万枚をデータ化 砺波市東野尻の野村さん 

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北日本新聞

 砺波市野村島の桑野神社宮司、野村泰則さん(76)は、地元の東野尻地区の古文書や旧東野尻村役場の行政文書など16万枚もの資料を15年かけて1枚ずつ写真に撮って画像データ化し、コンピューター検索できるシステムを完成させた。一つの地区の安土桃山時代から昭和まで約400年にわたる郷土資料の散逸を防いで保存した。野村さんは「公的機関に寄贈し、後世に歴史を伝えたい」と話している。 (原田修)  合併後の砺波市で収入役を務めた野村さんは、東野尻地区に伝わる貴重な歴史資料が各家の代替わりや人口減少につれて失われてしまうことを案じ、2005年ごろから自分で撮影機材をそろえ、旧家の古文書などの複写を始めた。いったん11年に、約12万枚をデータベースにした検索システムを市に寄贈。その後も資料整理と複写を続け、完成にこぎつけた。  今回追加した約4万枚の資料は明治から昭和にかけての旧東野尻村役場の行政文書が中心。戦中に鉄や銅の供出を命じる国からの通達や戦後の進駐軍による指令などで、野村さんは「1地区の400年の資料が残っていることは研究者にとっても価値があるはず」と話す。

 計16万枚の資料はCD45枚分となり、全てハードディスクにも収録した。年代や題名から検索できるシステムで「古文蔵(こぶんぞう)」と名付けた。野村さんは「15年かかったが、残さなければと思い、こつこつ取り組んだ。役立ててもらえればうれしい」と話している。

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