右ハイキック一発で失神KO勝ちの海人が「今年もう一戦できる」と大晦日のRIZIN出場をアピール【SB】
シュートボクシング(SB)の約9か月ぶりの大会となる「SHOOT BOXING 2020 act.2」(11月28日、東京・後楽園ホール)のメインでエースの海人(TEAM F.O.D)が喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム)と対戦し、3Rにハイキック一発でKO勝ちを収めた。 SBは今年2月に2020年の開幕戦を行ったが、以降、新型コロナウイルスの影響で大会が延期。今回は今年2回目にして、最後の大会となった。海人は開幕戦でタイのピンペット・バンチャメークに8Rに及ぶ延長の末、判定負け。その後、8月にRIZINでロクク・ダリ、10月にRISEで緑川創にともに判定勝ちを収めている。 対する喜多村は老舗キックボクシング団体の新日本キックボクシング協会でミドル級王者となり、ムエタイ最高峰のラジャダムナンスタジアムの王座にも挑戦したこともある強豪。
試合は1R、ともにロー、ミドルで探り合う中、海人は前蹴りで突き放し、そこから詰めて左ボディー。喜多村の左ローに海人もローで反撃。海人の右ストレートには喜多村が右フックを返す。海人はロープに詰めるとヒジ。これに対し、喜多村は投げを狙う動き。 2Rは喜多村がパンチのコンビネーション。海人は喜多村の蹴りに蹴りを合わせる。喜多村はパンチからヒジを狙う。海人は蹴りからパンチの連打。喜多村はこのラウンドも組み付いて投げを狙う。そして喜多村はヒジを狙うが、海人はかわすとバランスを崩し組み付く形となった喜多村の顔面にヒザを連打。そしてコーナーに詰めるとパンチとヒジを連打。これで喜多村が左目下をカットしドクターチェックが入るが試合は続行。
3Rに右ハイ一発でKO勝ち
そして3R開始早々、喜多村が前に出たところ、ドンピシャのタイミングで海人のカウンターの右ハイが炸裂。ダウンの瞬間、セコンドからタオルが2枚投げられるほどの強烈なキックに喜多村は失神。海人がKO勝ちを収めた。 海人は試合後のマイクで「シュートボクシングのリングで挨拶できるのが久しぶりですごくうれしい。まだ僕は今年もう一戦できると思う。去年は決まりそうで決まらなかったが、今年、大晦日待ってます。来年もシュートボクサーたちをよろしくお願いします」と大晦日のRIZIN出場をアピールした。 海人は試合後の会見でフィニッシュとなったハイキックについて「ずっと練習していた。今回は3R目に、入り際に蹴ろうと思っていた」などと振り返った。この日は1R目からアグレッシブに攻め込んでいたのだが「こういっては失礼ですが、僕はこのレベルではないということをみんなに分かってもらいたかったので1Rから潰しに行った。こういうレベルの相手では僕の相手はダメですよ、ということはシュートボクシング協会の皆さんにも分かってもらえただろうし、これから対戦していく相手にも、そういうことを分かってもらえたと思う」などと話した。